カリブ海、どこにどうやって行く?(1)では、カリブの主要な場所の概要と行き方を書いてみました。
今回は、マイルを利用して特典航空券でカリブ海に行くならどう行けるのか、どのくらいマイルが必要なのか調べてみました。
まず、各マイレージプログラムの特典航空券で、カリブ海に行くのに必要なマイル数はどのくらいか調べてみました。
ユナイテッド航空 マイレージプラスの場合
往復エコノミーセーバー特典:75,000マイル
往復ビジネスセーバー特典:150,000マイル
*燃料サーチャージは不要です。
デルタ航空 スカイマイルの場合
往復エコノミー(レベル1の場合):80,000マイル
往復ビジネス(レベル1の場合):140,000マイル
*予約日程によってレベル1~5と必要マイル数が異なります。
**燃料サーチャージは不要です。
ANAマイレージクラブの場合
ANAマイレージクラブの特典旅行を予約する場合、ANA便だけでカリブ海に行くことが出来ないので、提携航空会社特典航空券となります。(例えば、LAやNYといったアメリカ国内まではANA便利用、その後ユナイテッド航空を利用してカリブ海まで行くルートや、羽田からエア・カナダ利用など)
必要なマイル数は、合計飛行マイル数によって異なります。
例えば、羽田からエア・カナダでトロントへ行き、トロント乗り換えでジャマイカのモンテゴベイに行くとします。この場合の総飛行マイル数は、16,358マイルとなります。
特典旅行の交換に必要なマイル数は、
往復エコノミー利用:65,000マイル
往復ビジネス利用:105,000マイル
ここで、重要なポイントが燃料サーチャージです。
通常、ANAマイレージクラブで特典航空券を利用すると、燃料サーチャージが必要ですが、エア・カナダを利用の場合には、燃料サーチャージが無料なのです。
つまり、ANAマイレージクラブでカリブ海に行く場合には、出来るだけエア・カナダの利用を検討したほうがお得です。ANA便や、ユナイテッド航空を利用すると、数万円の燃料サーチャージが発生します。
JALマイレージバンクの場合
JALマイレージバンクのマイルを利用してカリブ海に行く場合、JAL便だけで行くことが出来ませんので、提携の航空会社を利用することになります。
例えば、アメリカン航空を利用してアメリカ経由でカリブ海の目的地に行く場合、総飛行マイル数は14,000マイル〜20,000マイルの範囲に収まると思いますので、特典旅行の交換に必要なマイル数は、
往復エコノミー:60,000マイル
往復ビジネス:80,000マイル
となります。別途燃料サーチャージが必要です。
*アメリカン航空とUSエアウェイズなど2社以上の航空会社を利用する場合、「ワンワールド特典」という区分になり、必要マイル数が異なります。
ユナイテッドやデルタは燃料サーチャージ無料といっても、多くのマイルを消費します。ANAとJALは60,000~65,000マイルですが、別途燃料サーチャージが必要です。
普通に米系航空会社でアメリカ経由の航空券を購入しても、安い時期なら、燃料サーチャージ・税金別で5万円台から航空券を購入出来ることを考えると、カリブ方面で特典旅行を使うのはあまりお得ではない気がします。
では、ヨーローッパ経由で特典旅行を予約する場合はどうなのかも調べてみました。(わざわざ遠回りしたくない人には不要なのですが、1度の旅行でパリとカリブ海などヨーロッパにも寄りたい人には必見です。)
ヨーロッパ経由カリブ海の特典旅行に必要なマイル数
ユナイテッド航空 マイレージプラスの場合
以前は、ヨーロッパ経由でカリブ海に行っても、アメリカ経由で行くのと同じマイル数で特典旅行を予約出来たのですが、ルール改定でこの方法では予約できなくなりました。
ですので、ヨーロッパ経由でカリブ海に行くには、例えば、往路をヨーロッパ経由カリブ海、復路をアメリカ経由で予約すると、エコノミーセーバー特典の場合、115,000マイルで特典航空券を予約することは可能です。
結局、これって世界一周なんですけどね!
ANAマイレージクラブの場合
ANAマイレージ クラブでヨーロッパ経由カリブ海行きの特典航空券を予約するには、ヨーロッパまではANA便でロンドン、パリ、フランクフルトなどを経由するか、スカンジナビア航空でコペンハーゲンを経由するか、ルフトハンザ航空でフランクフルトを経由するか、それかオーストリア航空やスイス・インターナショナル・エアラインズを利用することになります。
ヨーロッパからカリブ海までは、上記の航空会社で直行便がある場所に行くか、または一旦アメリカやカナダのハブ空港を経由してカリブ海の目的地に行くことになります。
カリブからは、再びヨーロッパを経由して帰国することもできますし、アメリカ(ANA便やユナイテッド航空を利用)やカナダ(エア・カナダ利用)経由で帰国することも出来ます。
往復をそれぞれヨーロッパ経由、アメリカ経由とすると、世界一周になりますので、世界一周特典の利用になります。(ストップオーバー出来る回数が多くなるなど条件が変わるのです。詳しいことはANAの公式サイトでご確認ください)
サンプルルートを考えてみると、
成田→コペンハーゲン→トロント(乗り継ぎのみ)→セント・マーチン→トロント→羽田
という経路で旅行する場合に必要なマイル数は、
エコノミークラスで、75,000マイル、ビジネスクラスで115,000マイル、ファーストクラスで180,000マイルとなります。
このルートでこれだけのマイル消費で済むのなら、かなりお得ではないでしょうか!
JALマイレージバンクの場合
JALマイレージバンクでヨーロッパ経由カリブ海行きの特典航空券を予約する場合、提携社特典航空券または ワンワールド特典航空券という条件を利用します。提携の1社のみのルートの場合は、提携社特典航空券、2社以上のルートとなる場合は ワンワールド特典航空券となります。
例えば、目的地がセント・マーチンの場合には、エール・フランスで成田からパリに行き、パリからセント・マーチンまで直行便で行けるので、提携社特典航空券を使うことができます。
この場合、必要なマイル数は、
エコノミーで85,000マイル、ビジネスで125,000マイルとなります。
2社以上の航空会社のルートで旅行する場合には、ワンワールド特典航空券となり、ヨーロッパ経由だとブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、カタール航空のいずれかでヨーロッパまで行くことができます。
カリブ海の目的地までは、上記の航空会社と、アメリカン航空、USエアウェイズを組み合わせて行くことになります。
必要マイル数は、
<総旅程距離が20,000マイル以内の場合>
(復路がアメリカ経由だとこの距離で収まる場合もあります)
エコノミーで90,000マイル、ビジネスで120,000マイル、ファーストで170,000マイルです。
<総旅程距離が20,001マイル〜25,000マイルの場合>
エコノミーで120,000マイル、ビジネスで150,000マイル、ファーストで230,000マイルです。
カリブ海にマイルで行く場合に必要なマイル数を調べてみましたが、結論としては世界一周特典としてマイルを使うならとってもお得なのでは?ということに気づきました。
「この計画を現実にしたい!」というくらい、かなり気持ちが盛り上がってます。
ということで、次回は、ANAマイレージクラブの特典旅行で、カリブ海を含めた(プチ)世界一周をするなら、ということをかなり具体的に調べてみたいと思います。
*これらの情報は、2015/3時点のものです。条件は改訂されることがありますので、各航空会社の情報をご確認ください。
・「ANAマイレージクラブ 提携航空会社特典航空券」の情報はこちら
・「JALマイレージバンク マイルをつかう」の情報はこちら