カリブ海、どこにどうやって行く?(2)で特典航空券でカリブ海に行くのに必要なマイル数を調べたところ、世界一周でカリブ海に行くのがお得で現実的なのでは?という結論に至りました。
今回は、家族4人(子連れ)でカリブ海を目的とした世界一周旅行を実現するために、必要なマイルや、費用や、時期などなどを具体的に考えてみます。
絶対行くんだ! 家族でカリブ、そして世界一周。
私の心は今、とても盛り上がっています。久々にウキウキしています。漠然と行きたいなーと思っていた場所が、何年か後に現実になりそうな気がするからです。
そもそも10年前の新婚旅行でカリブのセント・マーチンに行ったとき、いつか子供を連れて、家族でまた来られたらなあ、と漠然と思ったのです。
ですが、セントマーチンに子連れで行くにはいろいろとハードルが高い。
まず、新婚旅行中、夫婦でずっと時差ボケに悩まされました。私にとってはアメリカ東海岸との時差(今だとマイナス13時間)が世界で一番辛いのです。
ヨーロッパだとそこまで辛くないですし、西海岸やハワイもそれほどでもありません。
13時間の違いって全く正反対なんです。
寝るのは得意なので夜になったら眠ることはできるのですが、お腹が空くタイミングがなかなか調整できないのです。夜中に、ものすごくお腹が空いてしまって、朝4時くらいには晩ご飯のようながっつりしたものが食べたくて仕方がなくなるのです。
新婚旅行のときのプエルトリコでは、朝一番早くからやっているホテルのレストランを探して、開店と同時に入店し、ベーコンやハムをがっつり食べるという朝の繰り替えしでした。
結果、日中起きていてもずっと夜更かししているようなぼーっとした感じが抜けなくて、辛いんです。昼寝したくてたまらなくなります。
大人でもこうなのだから、子供だったら油断するとすぐに眠ってしまいそうです。
それから、遠いということもかなり問題です。乗り継ぎもあまり良くありません。アメリカ経由でセントマーチンに行くには、復路の乗り換え地点で必ず1泊しないと行けません。
1週間程度の旅程だと、滞在が3日間くらいになってしまいます。
そして、最も気が進まない点が、アメリカの入国審査なんです。
2001年のテロ以来、アメリカの入国審査がものすごく厳しくなりました。顔写真の撮影や指紋も取られます。必然的に一人当たりの時間がかかるので、審査待ちの列が長くなります。
新婚旅行のときは、この審査が導入されて間もなく、審査する側も受ける側も慣れていなかったのか、全然進まなくて、結局乗り継ぎの便に間に合いませんでした。
その後も夫は何度もアメリカに入国してますが、毎回かなり気が進まない様子。
アメリカが目的地ならまだいいのですが、目的がアメリカでなく、単なる乗り継ぎ地点なので、出来ることならアメリカ以外の国を経由して行ければなと思っていたのです。
せっかくならヨーロッパにも寄ってみたいです。2001年以降、私は一度もヨーロッパに行ってません。子供も一度連れて行ってあげたい。
子連れの場合、フィンランドのロヴァニエミでサンタクロース村に行くか、デンマークのレゴランドに行くか、またはフランスのユーロディズニーに行きたい。可能なら、アイスランドにも行きたいし、バスク地方にも行きたいし、南仏で息子に見せてあげたい美術館もあります。(全部は無理だけど)
最近マイルが結構貯まっているので、出来れば航空券は特典航空券で無料で済ませたい、それから、燃料サーチャージは出来るだけ払いたくない。
そんな思いを叶えてくれそうなプランを思いついたのです!
それが、前回も書いた、ANAマイレージクラブの世界一周特典で行く、ヨーロッパ経由カリブ海です。
世界一周特典で行くヨーロッパ経由カリブ海、そのルートは?
想定ルートは、
成田 → コペンハーゲン → トロント(乗り換え) → セント・マーチン → トロント → 羽田
成田からコペンハーゲンはスカンジナビア航空利用、それ以外はエアカナダを利用します。
必要マイルは?
上記ルートの総距離数は、約19,758マイルなので、ANAマイレージクラブの特典航空券に必要なマイル数は、
1人当たり75,000マイルとなります。
つまり、家族4人で30万マイル必要です。
いつまでに貯めればOK?(マイルの有効期限を考慮)
今、ANAマイレージクラブに約10万マイル貯まっているので、あと20万マイル貯めなくてはいけません。
ここで問題なのは、ANAマイレージクラブの場合、マイルの有効期限があるということ。
通常、マイルの有効期限は36ヶ月です。ただ、ダイヤモンドサービスメンバーの期間中は、マイルは失効しないのです。
現在、ダイヤモンドサービスメンバーなのですが、来年も多分ダイヤモンドでいられると思います。
その先は、ちょっと難しいかもしれないのですが、来年までダイヤモンドメンバーだった場合には、2016年4月時点に持っているマイルの有効期限がリセットされて、そこから36ヶ月後の月末に設定されます。つまり、2019年4月30日までマイルが失効しません。
ということで、我が家の場合、2019年4月中に30万マイルまで貯めて、特典旅行を予約すればOKということです。
今のペースだと、ときどき国内旅行でマイルを使っても、あと4年で20万マイル貯めるのはそれほど難しくない気がします。
2019年というと、子供も小学校6年生と2年生です。これくらいの長距離旅行もそれほど難しくない年頃で、ちょうど良い時期な気がします。
燃料サーチャージはいくらかかる?
最近燃料サーチャージが引き下げの傾向にありますが、それでも北米・欧州路線は片道1万円以上かかるのが普通です。
2015年4月購入分でも、ANAの場合、アメリカまでは往復21,000円もかかります。家族4人だと燃料サーチャージだけで84,000円です。特典航空券といっても、これだけ燃油代がかかるとちょっと大変です。
実は、ANAマイレージクラブの特典旅行でも、エア・カナダ、スカンジナビア航空、ニュージーランド航空利用の場合には、燃料サーチャージはかかりません。
ということで、この想定ルートの場合、燃料サーチャージがかからないのです!これはすごいです。
ちなみに、ANAマイルでユナイテッド航空利用の場合、米国・南米間や、米国・ヨーロッパ間、中国・米国間は無料です。
空港諸税はいくらかかる?
複数の場所を旅行する場合、案外見逃せない金額になるのが空港使用料や出国税などの空港諸税です。
イーツアーのこちらのサイトでおおよその世界の空港税が確認できます。(ただし、金額も為替レートも2007年のものです。)
先ほどの想定ルートで必要な、空港税や空港使用料の金額を調べてみると、
- 成田出国:2,040円(ただし、子供は1,020円)
- コペンハーゲン: 約3,000円
- トロント乗り継ぎ:約1,000円
- セント・マーチン:約4,500円
- トロント:約5,000円
総額は、大人1人当たり、約15,540円です。大人2人と子供2人の4人家族だと総額は約6万円です。
カナダとセントマーチンが結構高いということに気がつきました。子供料金の設定がある日本は結構良心的ですね。
それと、この旅行には関係ありませんが、ヨーロッパの中では、イギリスの空港諸税が結構高いことを知りました。特にビジネスクラス利用の場合、格段に高くなって、約25,000円なんですね!これにはビックリです。ヨーロッパに行くときにはイギリス経由は出来るだけ避けたいところです。
オーストラリアも結構高いのですが、子供料金は不要なので子連れ旅行には嬉しいです。
と、空港諸税も知っていると旅行先を考えるのに便利ですね。
日程と時期は?
もし、1ヶ月以上旅行出来るのなら、ヨーロッパ内でもっと滞在先を増やしたいものですが、そうすると滞在費用もどんどん高くなっていくので難しいところです。
現実的には、仕事を休める期間と、子供の休みの期間などを考えて2週間〜17日間程度なのかなと思っています。
往路機内泊、コペンハーゲン3泊、コペンハーゲンからトロント移動機内泊、セントマーチン5泊、トロント4泊、復路機内泊の12泊15日といったところでしょうか。
ただ、特典航空券で4席の空席があるかどうかが問題になるので、夏休み期間や春休み期間は、特典航空券の空席確保が難しいかもしれません。予約できる期間になったら即予約するしかないですね。
全日空国際線やエア・カナダは355日前から、スカンジナビア航空は330日前から予約できるようなので、かなり早い段階から予定を立てて空席を確保したいです。
カリブ海は5月から10月が雨期で、特に8~10月はハリケーンの季節なので避けなくてはいけません。ベストシーズンは11~4月です。となると、夏休み期間はダメということです。それからコペンハーゲンの日照時間を考えると、3~5月に訪れたいところです。現実的には春休み期間が良いのかもしれません。
予算は?
さて、最も問題なのが旅行の費用です。目標の予算を貯めないと旅行にも行けません。
ホテル代、レンタカー代等交通費、食費、空港諸税の総額でいくらくらいかかるか考えてみます。
- ホテル代金
何月に行くかも決めてないので、ホテル予算はざっくりですが、大人2+子供2が1室で泊まれる3星半から4星ホテル(出来ればキッチン付き)の1泊料金で考えてみます。(Expediaで今年の料金を見て参考にしました。)
コペンハーゲンは、1泊25,000程度、セントマーチンは、新婚旅行で泊まったプリンセス・ハイツに決定で1泊25,000〜30,000円程度、トロントが1泊2万円程度。総額30万円弱といったところでしょうか。
- レンタカー代金
コペンハーゲンではレンタカーは借りないで済ませようと思うので、別途交通費が20,000円。(空港からホテル移動や、タクシーなど)
セント・マーチンでは小さくていいのでレンタカーをフル活用するので、レンタカー代が5泊で5万円。
トロントでもレンタカーを借りて、4泊で4万円。
総額で11万円です。
- 食費
食費は、ホテルにキッチンがあるかないかでかなり変わってきます。個人的には、3食全て外食するのは結構ストレスなので、1食は外食、残り2食は自炊するスタイルが良いです。
特にコペンハーゲンは物価が高いので、キッチン付きホテルに泊まって食費を節約したいところです。
キッチン付きホテルに泊まるなら、1回の外食代が家族4人で1万円、残り2食の食料費が1日当たり3千円といったところでしょうか。
1日当たり13,000円。13日間で、総額約17万円です。
もっと安くも済ませられると思いますが、ときには素敵なレストランに行くかもしれないので、このくらい考えておけばいいかと。
- 総額は?
ホテル代30万円、レンタカー代等交通費11万円、食費17万円、空港諸税6万円の総額で、大体64万円くらいかかりそうです。
50万程度で済むかと思っていたのですが、それにはホテルや食費を節約しないと難しそうですね。まあ、60万用意しとけばなんとかなりそうな気がします。
まとめ
マイルを利用した家族4人世界一周計画。
実現するために必要なのは、2019年4月までにあと20万マイルと、2週間以上の休みと、60万円貯めておくこと。
お金は、これからコツコツ貯めるとすると、1ヶ月当たり13,000円の貯金でOKです。
いろんな意味でかなり実現できそうな気がします。
問題はマイルで行きたい場所に空席があるかどうか。
いや、絶対行きますよ!
もし、46万マイル貯まったらビジネスクラスで行きたいです。ビジネスこそ4席空席あるなんて奇跡かもしれないですが。
次は、この世界一周旅行での過ごし方、行きたい場所、もっと時間とお金をかけたらできることを考えてみたいと思います。