北海道のスキー場の特徴や、空港からのアクセス、コースやリフト(ゴンドラの有無)をまとめてみました。メジャースキー場だけでなく、少しマイナーなスキー場も入れてみました。
「首都圏からスキーに行くなら北海道のほうが安い?!」の続きです。
北海道のメジャースキー場とマイナースキー場
北海道の気候の特徴
スキー場の特徴には気候が関係するのです。
北海道は日本海側から雪が運ばれてきて、中央南北に連なる大雪山系で雪がぶつかるため、北海道の北側左半分が雪が多い傾向にあり、大雪山より右側のオホーツク海側は雪が少ない傾向があります。また太平洋側(南側)も雪が少ない です。
そのため、スキーリゾートは北海道の西側(左側)に集中しています。
また、内陸部は気温が低い傾向がありますので、富良野・トマム・サホロはニセコ・トマム・キロロに比べて寒いです。
雪は少ないですが、オホーツク海側や十勝は晴天率が高い傾向にあります。
1. 北海道の代表的なスキーリゾートは?
まず、北海道を代表するスキーエリア、スキーリゾートというと、キロロ、ニセコ、ルスツ、富良野、トマム、サホロの6つではないかと思います。
それぞれの特徴はというと、
キロロ
<空港からのアクセス>
新千歳空港からスキーバスで約2時間、または、新千歳空港からJR快速エアポートで小樽築港駅(所要1時間5分)下車、無料送迎バスで約50分
<コースやリフト>
全21コース、最大滑走距離4.05km、ゴンドラ1基、4人乗りリフト4基、2人乗りリフト4基
<その他の特徴>
初級から上級者まで楽しめるコース。北海道の中でも積雪量が多い地域なので、シーズン初めからコンディション良好。パウダースノーが楽しめる。
フランス生まれのキッズ専用スキースクール(3才〜12才)があるのが特徴。スキー・スノーボードだけでなく、遊びやランチが含まれた朝9時から夕方までのプログラムでとにかく子供が楽しめると評判です。
スキー以外にもスノーパークも充実しているので、親も子供の1日中スキーを満喫したい家族にオススメのスキーリゾートです。
また、日本では現在キロロでのみ、雪上セグウェイに乗ることができます。
ニセコ
<空港からのアクセス>
新千歳空港からスキーバスで約2時間半〜3時間半(場所によって)
<コースやリフト>
ニセコとは、大きく分けて4つのスキー場の総称です。ニセコアンヌプリ国際スキー場、ニセコビレッジスキーリゾート、ニセコマウンテンリゾート・グラン・ヒラフ、ニセコHANAZONOリゾートのそれぞれのゲレンデはリフト頂上でつながっています。
リフト券は全山共通のものと、各ゲレンデ専用のものがあります。
リフト・ゴンドラ計31基、全61コース、総滑走距離47kmという壮大なスケールのスキーエリアです。
<その他の特徴>
最高のパウダースノーを求めて世界中からスキーヤー、スノーボーダーが集まってきます。近年、特にオーストラリアからと中国から、多くの人が来ていて、ゲレンデにいる人の半分以上が外国人だと言われています。
とにかく壮大なので、がっつりスキーをしたい人にはオススメですが、新千歳空港からバスで2時間半〜3時間かかるので、3泊以上の日程があるほうが良いと思います。
ルスツ
<空港からのアクセス>
新千歳空港からスキーバスで約2時間。
<コースやリフト>
3つの山にまたがったゲレンデが37コース、総滑走距離42kmという壮大なスケール。
ゴンドラ4基、4人乗りリフト7基、2人乗りリフト7基
<その他の特徴>
初心者やスノーボーダーも楽しめる様々コースレイアウトで万人が楽しめるスキーエリア。
キッズ専用ゲレンデや、全長50m以上の氷の滑り台、かまくら作りなども楽しめるキッズ専用アカデミーあり。2階建てのメリーゴーランドや室内造波プールもあり、スキー以外にも子供が楽しめるリゾートとなっている。
富良野
<空港からのアクセス>
旭川空港からスキーバスで約25分〜40分、新千歳空港から2時間〜2時間半
<コースやリフト>
富良野ゾーンと北の峰ゾーンが山頂で結ばれたコースレイアウト。
全23コース、最大滑走距離4km、ゴンドラ1基、ロープウェイ1基、4人乗りリフト2基、2人乗りリフト5基
101人乗り高速ローウェイがあるのが特徴。
<その他の特徴>
旭川空港からアクセスが便利なので、旭山動物園とセットで訪れることが出来ます。
内陸なので気温が低い分、雪質も最高です。
特定の開催日だけですが、営業開始前にロープウェーで山頂へ行き、まっさらなゲレンデを一番乗りで滑走できるイベントがあります。(詳しくはこちら)2015シーズンは全6回(日曜日)、7:45分出発。料金1,000円。
トマム
<空港からのアクセス>
リゾートは、トマム駅直結。
新千歳空港から南千歳駅(所要3分)で特急に乗り換え、65分〜75分でトマム駅到着。
帯広空港からは、スキーバスで約2時間、または、空港バス40分で帯広駅〜帯広駅から特急に乗車〜約75分でトマム駅到着。
<コースやリフト>
全25コース、最大滑走距離4.5km、ゴンドラ1基、4人乗りリフト3基、1人乗りリフト2基
<その他の特徴>
マイナス20度以下にもなることがあり、結構寒いです。ですが、スキー以外に楽しめる施設が充実しているので、いろんな世代が一緒に旅行するには最適なリゾートです。
2004年から星野リゾートが経営しています。ホテルはリゾナーレトマムとトマムザ・タワーがあり、その内リゾナーレトマムは全室100平米以上、サウナと展望ジャグジーバスを備えたオールスイートのホテル。
ミナミナビーチという、全長80m横30mのウェイブプールや、キッズプール、温泉のあるウォーター施設があるので、スキーをしなくても1日中楽しめます。
また、氷のドームなどのアイスビレッジ、スノーモービル、スノーシュー、バナナボード、スノーラフティング、ソリパークなど、子供から大人まで存分に雪遊びを楽しめるメニューが豊富です。
サホロ
<空港からのアクセス>
新千歳空港からスキーバスで約2時間。JR利用の場合は、南千歳駅(所要3分)で特急に乗り換え、新得駅下車(所要1時間半)、タクシー約15分。
帯広駅からスキーバスで約1時間20分。
<コースやリフト>
全17コース、最大滑走距離3km、ゴンドラ1基、4人乗りリフト2基、3人乗りリフト1基、2人乗りリフト3基、1人乗りリフト1基
<その他の特徴>
気温は低いですが晴天率が高いのが特徴。ゲレンデからはこれが北海道だ!というような壮大な十勝平野の景色が望めます。
大型スキーリゾートがいいけど、ルスツやニセコほど人が多いのは苦手という方にオススメです。
ボディボードの雪上版のエアボードや、スノーモービル、四輪バギーなどスキー以外のアクティビティが充実しています。
ホテルは、サホロリゾートとクラブメッドサホロの二つがあり、クラブメッドサホロは、フランス資本のオールインクルーシブタイプ(宿泊費に全ての食事、飲み物、アクティビティ代金が含まれている)のリゾートです。
クラブメッドサホロでは、本格的なボブスレーのブララフティングや、アイススケートなどのアクティビティを楽しめる他、クラブメッドならではのキッズプログラムが充実しているので、子連れの方や、世代が異なるグループ旅行にオススメです。
北海道のマイナースキー場
上の6つはスキーをしない人でも聞いたことがあると思いますが、さて、北海道には有名ではないけど、面白いスキー場もたくさんあるんです。
札幌国際スキー場
札幌市内からバスで約60〜90分の場所にある本格的スキー場。雪質もよく、設備も充実しているので、札幌市内観光とスキーをセットで楽しみたい方にもオススメです。
マウントレースイスキー場
空港から一番近いスキーリゾートということで、新千歳空港からスキーバスで約70分の場所にある本格的スキーリゾート。夕張市にあります。
コースは18本、ゴンドラもある大型スキー場です。
インドアからスタートする珍しいキッズスクール (3歳〜)があります。昼食付き1日コースもあるので、子供を預けてガッツリ滑りたいファミリーにもオススメです。
ノーザンアークスキーリゾート
道東の女満別空港から車で約30分の場所にある初〜中級者向けのファミリーゲレンデ。
積雪量は多くないが晴天率が高いのが特徴。一番の特徴は、ゲレンデ直結のホテルがあるリゾートスキー場にしては人が少ないということ。
レンタル料金も安く、ホテルは綺麗で温泉もあり、スキーデビューする子供連れファミリーにはオススメのスキー場です。
知床観光や2月の網走流氷観光、網走湖の白鳥見物などとあわせてスキーを楽しむことが出来ます。
名寄ピヤシリスキー場
旭川空港から車で約2時間、JR利用の場合は、空港バスで旭川駅下車〜旭川駅からJRで約90分で名寄駅到着後、タクシーで約15分の場所にある知る人ぞ知る本格的なスキー場。
毎年スキージャンプの大会が開催されることでも知られています。
氷点下30度にもなる北海道トップクラスの極寒の地のため、雪質日本一のまちとしても知られています。日本最北の本格的スキー場です。
中山峠スキー場
新千歳空港からバスはありませんが、車で90分、札幌市内からバスで60分の場所にある、11月初旬からの初滑り期間と、GWまでの春スキー期間のみ営業のスキー場。
道内でもトップクラスのオープンの早さに、とにかく早くスキーがしたいという人には必見のスキー場です。
大雪山黒岳スキー場
旭川空港から車約1時間半の場所にあるスキー場。11月上旬から5月連休までスキーが楽しめるので、初滑り、滑り納めにピッタリのスキー場です。層雲峡温泉街の上にあるので温泉宿を本拠地としてスキーを楽します。
北広島クラッセ スノーパーク
新千歳空港から車で40分の場所にある、スキー場というには小規模なのですが、スノーパークという言い方が最適な、子供向け雪遊び施設が充実したスキーリゾート。
JR利用の場合は、新千歳空港から快速エアポートで約20分北広島駅下車後、無料シャトルバスで約10分というアクセスの良さで、北海道で子供にスキーデビューさせたいけど、1日中スキーは無理だからスノーパークが充実したところが良いというファミリーにオススメです。ホテルには温泉もあるので、空港からのアクセスが良く、温泉もあり、キッズ向けアクティビティ充実という3拍子揃ったリゾートです。
国設阿寒湖畔スキー場
女満別空港から車で約90分、釧路空港から約75分の場所にあるスキー場。阿寒湖温泉街に隣接しているので、温泉に滞在してスキーを楽しめる。雄阿寒岳や阿寒湖の雄大な景色を眺めながらスキーを楽しめます。
鶴居村でタンチョウ鶴を見たり、観光とセットにスキーする場所としてもオススメです。(冬の阿寒湖畔の温泉はとにかく価格が安いのです)
紋別市営大山スキー場
オホーツク紋別空港から車で30分の場所にある、流氷を眺めながら滑ることができるスキー場。
規模は大きくはないが海に向かって滑るスキー場、2月の流氷の時期には流氷の浮かぶ海に向かって滑るスキー場は日本でもこちらぐらいではないでしょうか。
*番外編(幻のスキー場)その1 ー 北大雪スキー場
女満別空港から車で約2時間の場所にある北大雪スキー場は、パウダースノーよりキメの細かいシルキースノーと言われる極上の雪質で知られたスキー場でした。
2010シーズンより休業しています。
(現在はキャットスキーで滑ることができるようです。キャットスキーの記事はこちら)
まるで冬山登山のようなスキー場とマニアの方に好まれていたようです。
実は、私が子供頃いつも行っていたのがこのスキー場でした。(多分スキーデビューもこのスキー場)
人が少ないので子供にも安全と言えば安全なのですが、何かと子供には厳しい自然を教えてくれるスキー場でした。
まず、シングルリフトを3つ乗り継いで頂上に着くまでに約30分かかります。
じっとリフトに座っていると、頂上部の気温はマイナス20度以下は当たり前の気候なので、手袋の先が凍えてくるんです。
しかも、吹雪でリフトがよく止まるんです!
突然リフトが止まる度に、心も凍ったものです。
そんな訳でカイロは必需品でした。
それから、山頂から初級用パノラマコースというコースがあるのですが、滑走距離が4キロもあるのに、最初から最後まで誰にも遭わないなんてことがよくあったのです。
ゲレンデ独り占めで嬉しいという気持ちより、孤独で、吹雪だと(子供にとっては)命の危険を感じるような、そんなスキー場でした。
転んで起き上がれなくなったときに、いくら待っても助けてくれる人が来ないんですから。
その間に雪は積もり、視界はどんどん悪くなり・・・。泣くと涙が凍って頬が痛くなる。
私がスキーに楽しい印象を持っていないのはそんな体験があるからかもしれません。
関東の人は真っ白いゲレンデに立つと「あー、リゾートに来たな」って思うらしいですが、私は小さい頃の心細い思いがよみがえって来ますからね。
北海道でゲレンデ直結のホテルがあるスキー場
やっぱりホテルはゲレンデ直結がいいという方は、ゲレンデ直結ホテルがあるスキー場を。
- キロロ
- ニセコ
- トマム
- サホロ
- 富良野
- 北広島クラッセ
- ノーザンアークリゾート
- マウントレースイ
- グリーンピア大沼(函館近郊)
北海道でゴンドラやロープウェイのあるスキー場
北海道は寒いから、リフトに乗っている間に冷え込みますよね。
そんな方におすすめなのは、ゴンドラやロープウェイのあるスキー場です。
- キロロ
- ニセコ
- トマム
- サホロ
- 富良野
- マウントレースイ
- サッポロテイネ
- 函館七飯スノーパーク
- 小樽天狗山スキー場
- 札幌国際スキー場
- 大雪山黒岳スキー場
- カムイスキーリンクス
ざっと北海道のスキー場を紹介したのですが、じゃあ、どこに行ったらいいの?ということで、次の投稿でタイプ別のスキー場をオススメしたいと思います。