猫の家出、犬の家出(1)

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このサイトに、家出関連のキーワードでいらっしゃる方が結構多いようなんです。

プチ家出旅行をするならどこへ?
プチ家出旅行をするならどこへ?(2)

という内容のことを以前書いたことがあるからでしょうね。

で、家出ネタつながりなんですが、人間以外にも犬や猫が家出することって多いんですよね。

特に猫。

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今回は私の実家の猫が家出して2年後に戻ってきた話です。

実家の猫の家出

かれこれ20数年前のことなんですが、ずっと犬派だった実家が猫を買い始めました。

知り合いからいただいたヒマラヤン系統の猫です。もらって半年後に子供が生まれ、3匹のうち一匹(メス)を我が家で買うことにしました。

それから更に1年後、娘猫が子供を生みました。

今度は全員もらい手が見つかっていたのですが、ノグチさんの家にもらわれていくはずだったメス猫がキャンセルになり、実家で買うことになりました。

父が「ノグチくん」と呼んでいたため、メス猫なのに名前がノグチくんになってしまいました。

ノグチくんのお母さんとおばあちゃんは、ヒマラヤン系統なので、毛がふさふさの猫です。

ノグチくんのお父さんは実はお向かいの家に住む太っちょの日本猫だったので、ノグチくんはお母さんにもおばあちゃんにも全く似ていない、短毛のトラ猫でした。

ノグチくんは女3世代でいつも一緒に仲良く遊んでいて、毎日楽しそうでした。

ノグチくんが生まれて2年ほど経ったある日、鍵がかかっていなかった玄関から1匹で脱走し、いなくなってしまいました。

ときどき、猫が脱走することはあったけど、お腹が空くと帰ってきていたのですが、ノグチくんはそれから2年近く帰ってくることはありませんでした。

私の母は、ノグチくんがいなくなったのは気にしていましたが、おばあちゃん猫とお母さん猫の2匹だけがいる生活が日常となり、「本当はもう1匹いたんだけどね」と言っていました。

すっかりノグチくんという猫の存在を忘れかけていた頃、それは2月の1年で最も寒い時期です。私の大学の合格発表の日でした。

私は両親と離れて札幌に暮らしていたので、合格発表を1人で見に行きました。合格者名簿に自分の名前を見つけ、すぐに母に電話したのです。

「お母さん、受かっていたよ!」と。

すると、母はとっても興奮して喜んでいるんですが、「今朝ね、ノグチくんが戻ってきたから、あ〜きっと大学に受かったってことなんだなって思っていたんだよ。」

と、わけのわからないことを言うのです。

「へ?」という私に母は話を続けます。

「2年も行方不明だった、ノグチくんが、この寒い雪の上をね、歩いてきて、玄関の前にいるのを見つけたんだよ。ノグチくんかい?って聞いたら、お母さんの足にすり寄ってきてね。家に入れてあげたんだよ。」って。

「それでね、これはきっと何かのお告げだと思ったの。そうしたら、合格発表の日だったから、きっと受かってるってことだなーって思ったの。」と。

よく分からないのですが、母はそう思ったらしいです。

そもそも、冬にはマイナス30度にもなる地域で、ノグチくんはいったいどうやって暮らしていたんでしょう。

帰ってきたときは、痩せこけていて、毛並みはひどいもので、とても誰かが飼っていたという雰囲気ではなかったそうです。

次回は、夫の実家の犬の家出についてです。

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