ロストバゲージ(1)

スポンサーリンク

今まで飛行機に乗って預け荷物が出てこなかった(ロストバゲージ)経験が2回あります。

1度目は、2000年の冬にエアカナダでニューヨークへ行ったとき。トロントで乗り継ぎ時間が1時間半くらいしかなく、かなりギリギリ飛び乗った、と思ったら、案の定荷物は乗り換えに間に合わなかった様子。いつまで経ってもターンテーブルに荷物は出てこない。係の人に尋ねると、慣れた様子でロストバゲージの人はあっちの窓口に並んでと。

窓口で滞在先の住所など必要事項を記入すると、じゃあ後は連絡を待ってと、全く済まなさそうにするわけでもなく、やっぱりアメリカだなといった対応で簡単に手続きは終了しました。

その時は1人旅だったので、とりあえず着の身着たまま過ごすことにしました。ロストバゲージがそんなによくあることだとも知らなかったので、すぐに荷物は届けてもらえるんだろうくらいに簡単に思っていました。だって、私の荷物はトロントにあるって分かっているわけだし、と。

しかし、次の日になっても連絡は来ないし、荷物も届かない。とりあえず洗濯乾燥機があるホテルだったので、下着を洗濯することは出来ました。

そして、3日目の朝、やっと荷物が届きました。3泊5日の旅行なので、明日には帰るっていうときです。

旅行中は忙しくてあんまり深く考えなかったけど、復路の機内でなんだか腹が立って来ました。ニューヨークでずっと同じ服をきて過ごしたし、友人に渡したかったお土産も渡せなかったと。

それで、帰ってからエアカナダの東京オフィスに手紙を書いてみました。ロストバゲージの経緯と、帰る前の日にやっと荷物が届いたこと。エアカナダのサービスは、ロストバゲージ以外は最高だったこと。来年から米系の企業で働くので北米線に乗る機会はかなりあるだろうが、このような対応では次回エアカナダを選ぶことを躊躇するかもしれない、などなど。

手紙を出して1週間程度だったと思います。エアカナダから早速電話をいただきました。電話を下さったのが、流石日本人といった感じの方で、まずはロストバゲージの対応の非を丁寧に謝罪くださいました。

それから、滞在に必要な衣類や下着など、現地で購入されたものはありますか?と尋ねられました。

ほとんど買っていないのですが、とっさに「はい」と答えていました。

エアカナダの方は続けてこう言いました。「滞在に必要なものを購入された場合、レシートを提出くだされば、上限500ドルまで支払いします。レシートがない場合は200ドルお支払いします。」、と。

私は速攻で、「レシートがないので200ドルでおねがいします。」と答えました。

後日、口座に約24000円の振り込みがありました。

実はこの時の航空チケット代金は、税金含めて42000円でした。

その時住んでいた地方空港から羽田までと、成田からトロント乗り換えのニューヨーク行き往復チケットで、地方から東京の往復料金も含まれている料金です。

実は、この時、内定していた会社の用事で東京へ来る必要があったので、ただ東京に来て帰るだけじゃあ勿体無いし、東京までの往復航空券も大体3万円はするのだから、安いチケットないかなと探して見つけたニューヨーク行き航空券だったのです。東京では24時間以内の乗り継ぎならOKなので、地方から羽田に飛んで、会社の用事を済ませ、その足で成田へ向かって、ニューヨークへ行ったというわけです。これで42000円はなんて安いんだ、と思っていたら、まさかさらに24000円戻って来るとは!

加えて約14000マイルもゲットしました。

着替えはなかったけど、貧乏学生旅行には最強のコストパフォーマンスを誇る旅となりました。

この経験以来、ロストバゲージと聞くとなんだかワクワクしてしまうのでした。

(しかも、内定先の会社からは、東京までの交通費として5万円いただきました。)

ロストバゲージ(2)へ続きます。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です