これまでに乗るはずだった飛行機の出発が遅れたり、乗ってから到着時間が遅れたりしたことが何度もありました。
理由は千差万別ですが、飛行機が遅延したせいで、乗り継ぎの便に乗れなかった出来事は結構鮮明に記憶に残っています。
大抵、航空会社が宿泊先や食事を用意してくれて、時間があるときは逆にラッキーだったな、くらいに思っています。
なぜ飛行機は遅れるのか? ~私の体験談~
ノースウェスト航空 機材遅れ?
初めて飛行機の遅延で、乗り継ぎ便に間に合わなかったのは、大学2年生の夏休みにカナダのトロントに行った帰り。
ノースウェスト航空でトロントからシカゴで乗り換え、成田行きの飛行機の搭乗を待っていたときでした。使用機材の到着遅れで出発が数時間遅れます、というアナウンスとともに、大きなワゴンいっぱいにスナックやドリンクが運ばれてきました。
当時は国際線に乗り慣れてもいなかったので、その珍しい出来事に、少しワクワクしつつ、カバンいっぱいにスナックとドリンクを詰め込みました。ちょっと冷静になって気がついたのは、成田から自分の住んでいる地方都市までの乗り継ぎ便に間に合わないのでは?ということです。
カウンターに行って尋ねてみましたが、期待する答えは全く返って来ず、とにかくいつ出発するかも分からないし、成田で乗り換える日本の航空会社のことはノースウエストには分からないと言うのです。
初めての経験なので、それがどんな事態になるのか想像も出来ず、とりあえず4時間程遅延した成田行きに乗り込み、成田に着いてから考えよう、ということになりました。
国内線乗り継ぎに間に合わずホテル滞在
夜の10時過ぎに成田に到着すると、JALの地上係員の方が声を掛けてくれました。「本日の乗り継ぎ便に間に合わなかったので、明日朝1番の便を予約してあります。それから、本日の宿泊施設とお食事券をご用意しました。」と。
そんなご丁寧な対応に、まだ20歳にもなっていない私は、旅が1日分、タダで増えたことをとにかく嬉しく思いました。
成田空港近くのホテルに到着したときは既に夜11時を過ぎていて、ラウンジのレストランのラストオーダーがあと30分というときでした。
せっかくいただいたお食事券を使わなくては、という気持ちでいっぱいで、とにかく使える金額の上限に最も近いものをオーダーし、1ヶ月ぶりの日本の食事を楽しみました。(19歳の私のとっては、1度の食事で4000円も使えるなんて夢のようだったのですよ)
さて、翌朝はホテルを6時には出発しないといけません。しかし、朝食付きプランだったので、朝食もしっかりいただかないとという気持ちが先行し、昨夜は12時近くに豪華ディナーを食べたというのに、朝5時半からのオープンと同時に、レストランに入店しました。
このとき、昨夜のレストランでお見送りしていただいたのと同じスタッフの方が、朝食のレストランでも給仕くださっていたので、なんだかとっても恥ずかしかったです。
と、まぁ、初めての飛行機の遅延はこうやって20年たっても鮮明に覚えているほど楽しい出来事でした。