マイレージプラスの改悪以降、ANAマイレージクラブと、ユナイテッド航空のマイレージプラスどちらに貯めるべきか(クレジットカード利用分も飛行機マイルも)最近悩ましいところです。
そこで、我が家の場合の、メリット・デメリットをANAマイレージクラブと、ユナイテッド航空のマイレージプラスで比較してみます。
**2017/9月に再度、記事内容の見直しをしました。
ANAとユナイテッド航空、どっちのマイルに貯めればいいの??
マイルの貯め方・使い方でどこに貯めたらいいかは異なる!
以前は、飛行機に乗って貯まるマイルも、買い物して貯まるマイルも全てユナイテッド航空のマイレージプラスに貯めていました。
2014年2月から、マイレージプラスの特典航空券の必要マイル数が増加(例えば、ANA国内線は12000マイルから20000マイルに増加)したため、今年は飛行機に乗ったマイルはANAマイレージクラブに貯めています。クレジットカードで買い物して貯まるマイルは変わらずマイレージプラスに貯めています。
(**2015年にルール改定があり、国内線の直行の飛行距離が、800マイル以内の旅程場合には片道5,000マイル、往復10,000マイルで利用可能になりました!羽田・千歳などは800マイル以内です。)
航空会社のマイレージプログラムのルールは毎年のように内容が変更されるので、都度チェックして自分はどこに貯めたらいいのか?と考える必要があります。
飛行機に乗ったマイルは「今年は」ANAマイレージクラブに貯めていると書いたのも、我が家の今年の旅行計画なら、ANAマイレージクラブが良いのであって、来年はどうかわかりません。
マイルを無駄にしているなんてもったいない・・・
ところで、周りの人にマイルをどこに貯めてる?と聞いても、大抵の人は、ANAかJALであって、その理由も、普段実家に帰省するときに使う航空会社だからなど、マイルを効率よく貯めて、お得に使うということを考えている人が少ないことに驚きます。
ユナイテッド航空のマイレージプログラムに貯めても、ANAの国内線特典航空券に換えられるし、アメリカン航空のマイレージプログラムに貯めても、JALの国内線特典航空券に換えられると知らない人も多いです。
例えば年に数回しか飛行機に乗らない(しかも国内線)、海外に年に1回くらい旅行に行く、という人がANAやJALのマイレージプログラムに貯めても、有効期限内にそれほど貯まらないと思いますし、パックツアーで海外に行く人がANAやJALのマイレージプログラムに貯めても、実際の飛行マイルの50%程度しか貯まっていないと思います。
ANAならユナイテッド航空のマイレージプラスに、JALならアメリカン航空のアドバンテージに貯めたほうがずっとお得な場合が多いのです。
それから、使う場合にも、ANAマイレージクラブは特典航空券に燃料サーチャージが別途徴収されますが、ユナイテッド航空のマイレージプラスだと不要であるなど、全然お得度合いが違ってくるのです。
どこに貯めたらいいのかというのは、人それぞれ状況によって違うので、一概に海外航空会社のプログラムのほうが良いとは言えません。ですので、我が家の場合の、メリット・デメリットをANAマイレージクラブと、ユナイテッド航空のマイレージプラスで比較してみます。
使う場合のメリット
ANAマイレージクラブのメリット(使う場合)
★国内線の特典航空券が片道5,000〜11,500マイル★
利用期間、区間距離により、必要参マイル数が異なります。
例えば、羽田⇔千歳といった区間距離が600~1600マイルの区間では、ローシーズンは片道6,000マイル、ミドルシーズンで片道7,500マイル、お正月・GW・お盆といったハイシーズンで片道9,000マイル必要です。
羽田・沖縄は片道7,000~10,500マイル必要です。
羽田・石垣島(宮古島)などは片道8,500~11,500マイル必要です。
*詳しくはANAのこちらのページで。
ユナイテッド航空のマイレージプラスの場合、羽田・那覇などの遠距離以外は10,000マイルで利用可能なので、つまり、区間距離600マイル以下の近距離でマイルを使う場合には、ANAとユナイテッドで同マイルで特典航空券が使える場合もありますが、全体的にユナイテッドのマイレージプラスがお得ですね。
★75000マイルで長距離路線のファーストクラスに乗れる★
貯まったマイルをファーストクラスで利用するというのが、実は一番お得なマイル利用方法なのです。
なぜなら、エコノミークラスやビジネスクラスはセール運賃がありますが、ファーストクラスは正規運賃でしか購入できないためとーっても高いからです。
例えばANAのロサンゼルス・サンフランシスコ・シアトル・サンノゼ行きの運賃は98万〜です。
ANAマイレージクラブでは、片道エコノミー、片道ファーストクラスにすると、ロサンゼルスまたはサンフランシスコまで95,000マイルです。対して、ユナイテッド航空のマイレージプラスだと115,000マイル必要ですので、ANAのほうが少ないマイル数で特典航空券に交換可能です。
一生に一度くらいファーストクラスに乗ってみたいものですが、この方法だと夢ではないかもしれません。1マイルあたりの金額換算の価値も最強だと思います。
*ファーストクラスに必要なマイル数がルール改定で少しUPしてしまったようで残念です。。
★バニラエアで奄美大島やセブ島に行く★
ANAマイレージクラブのマイルをバニラエアの特典航空券に変えることができます。
JALは日本の離島路線に強いんですが、ANAは離島路線は少ないんですよね。例えば奄美大島に特典航空券で行くには、JALしかないと思っていたのですが、バニラエアという方法もあるんです!(成田出発になりますが)
必要マイル数は、
・成田 – 奄美大島:片道5,000マイル、往復10,000マイル
・成田 – セブ:片道15,000マイル、往復30,000マイル
ちなみに、バニラエアは台湾や香港路線もあるので、LCCで良ければANAより少ないマイル数で特典航空券がゲットできます。
・成田 – 香港:片道8,500マイル、往復17,000マイル
・成田 – 台北:片道8,500マイル、往復17,000マイル
・関西 – 台北:片道8,500マイル、往復17,000マイル
・沖縄 – 台北:片道8,500マイル、往復17,000マイル
*バニラエア特典航空券の詳細はANAのこちらのページに記載があります。台北乗り換えでホーチミンという手もあります。
ユナイテッド航空のマイレージプラスのメリット(使う場合)
乗り継ぎしても国内特典航空券が10000マイル
片道2区間以上乗り継ぎが必要な場所に行く場合にも、出発地から目的地までの直行区間マイル数が800マイル以内なら、片道10,000マイルで(ANAの国内線特典航空券が利用できます。
出発地から目的地までの直行区間マイル数が800マイル以上なら片道8,000マイル必要です。
例えば、
・千歳⇒羽田⇒富山なら800マイル以内なので片道5,000マイルでOK。
・千歳⇒羽田⇒石垣なら800マイル以上なので片道8,000マイルです。
稚内に住んでいる人が、宮古島に行く場合、稚内〜羽田〜沖縄〜宮古島と往復しても16,000マイルなのです。これはお得です。地方に住んでいる人こそ、この恩恵を受けられるはずです。
25000マイルで行けるパラオ・フィジー・ニューカレドニア・タヒチ
上記以外にも、クック諸島やサモアなども25000マイルです。(ニュージーランドとオーストラリア以外のオセアニアが25000マイルとなっている。)しかも、燃料サーチャージ不要です。この特典が、我が家がマイレージプラスにマイルを貯める最大の理由です。以前、「マイレージプラスの特典航空券(1)25000マイルでタヒチ」にも書いたように、1人25000マイルでタヒチへ、家族4人分でも10万マイルで行けるのですから、マイルの貯め甲斐があるというものです。
45000マイルで行けるオーストラリア・ニュージーランド
ANAマイレージクラブだと、オークランドへ行くのに55000マイル、オークランド以外の都市だと60000マイル必要ですが、マイレージプラスだと45000マイルでオーストラリア・ニュージーランドに行けます。ユナイテッド航空でグアム経由のケアンズも45000マイルです。オーストラリア・ニュージーランド好きの私にとっては、やはりマイレージプラスはお得です。
マイルの有効期限が無期限
ANAマイレージクラブは36ヶ月というマイルの有効期限がありますが(ただし、上級会員ダイヤモンドである限りは失効しない)、マイレージプラスの場合、マイルの獲得や使用があると18ヶ月間延長されますので、マイレージプラスにマイルが貯まるクレジットカードを定期的に使用している限りは無期限です。たくさん貯めて家族みんなで使いたい、36ヶ月で利用できるほどは貯まらない場合には、やっぱりマイレージプラスが便利です。
家族以外にも特典航空券を発券可能
ANAマイレージクラブは、2親等以内の家族のみ利用可能ですが、マイレージプラスは家族以外でも利用可能です。友達と一緒に特典航空券を使って旅行に行けます。叔父や叔母とも一緒に行くことができます。
燃料サーチャージ不要
近年、アメリカや欧州に行くと燃料サーチャージだけで数万円かかります。特典航空券も同様ですので、アメリカや欧州行きの特典航空券をANAマイレージクラブで得られたとしても、燃料サーチャージが数万円もかかるのでは、なんだか無料航空券ではない気がします。ですが、マイレージプラスの場合は、燃料サーチャージがかかりません。本当の無料航空券なのです。
貯める場合のメリット
ANAマイレージプラスのメリット(貯める場合)
上級会員になれる(ラウンジ利用、優先搭乗、手荷物優先取り扱い、国際線空席有の場合にアップグレードなどの恩恵)
ANA国内線にたくさん乗る場合、ANAマイレージクラブに貯めるほうが早く上級会員になれます。もちろんユナイテッド航空マイレージプラスの上級会員にもなれるのですが、ANA国内線にたくさん乗る場合に限って言うと、ANAマイレージクラブはポイント制度(航空券の値段によって決まる?)で上級会員になる条件を定めているので、ANAマイレージクラブのほうが早く上級会員になれるのです。
キャンペーンが多い
クレジットカードを作ると10000マイルもらえるといったキャンペーンがユナイテッド航空マイレージプラスに比べて圧倒的に多いです。(ユナイテッド航空はアメリカ国内向けが多いので当然だとは思います。)
楽天で買い物してもマイルが貯められ、トリップアドバイザーに投稿するとマイルがもらえるといった、ちょっとしたマイルを貯められるキャンペーンもあります。他にも、マイルへ交換が出来る提携先が多いところも、国内の航空会社のメリットだと思います。
ユナイテッド航空マイレージプラスのメリット(貯める場合)
セゾンカードのマイレージプラスカードなら、年会費6500円(税別)で、1000円で15マイル貯まる
通常、この程度の年会費の場合、1000円で5マイル、良くても1000円で10マイルのクレジットカードがほとんどです。マイレージプラスカードはマイルへの移行手数料もかからず、最得のマイル獲得ができます。
例えば、我が家の場合、携帯・ガス・水道・電気・ケーブルテレビ、その他買い物のほとんどをこのカードで支払っていますので、月平均20万円以上は支払いがあります。つまり、月20万円の支払いで得られるマイル数は、年間で36000マイルです。3年貯めると家族4人でタヒチに行けてしまうのです(特典航空券の空きさえあればですが)。
まとめ
さて、ざっとANAマイレージクラブとユナイテッド航空マイレージプラスの比較をしてみました。
何気なく日々を送っていると、プログラムの条件が突然知らずに変わっていて驚くことも多いです。
ですので、本当は3年後の旅行のためにコツコツ貯めるなどと行った行為は危ないので、オススメできません。
せめて半年に一度くらいプログラムの内容が変更されていないか確認することをオススメします。
我が家も、昨年、家族3人分の国内旅行をマイレージプラスの特典航空券で利用しようとしたところ、あれれ、なんと、必要マイル数が変わっていて、足りない!!という事態がありました。
今年はANAの国内線にたくさん乗る予定があったので、ANAマイレージクラブに乗った分は貯めていますが、来年はどうしようか思案中です。
しかも、JALマイレージバンクだと、65000マイルでエミレーツのビジネスに乗れるというのも魅力的。いろいろ夢は膨らみますね。ビジネスやファーストなんて、特典航空券じゃないと乗らない(乗れない)と思いますから。
コメント
突然失礼します。
ユナイテッドのマイレージプラスで、登録前のフライトをマイル申請しようと思うのですが、約$50払わないとマイルが貯まらないそうです。
伊丹からトロントまでの往復を申請するのに、$50払って申請する価値はあるのでしょうか?仕組みがよくわからなくて困っています。
返信お待ちしています、、。
返信が大変遅くなってしまいまして申し訳ございません。大量にスパムメールが届いておりましてA様のコメントが埋もれてしまっておりました。
さて、上記の件ですが、ユナイテッドHP記載の「新規マイレージプラス会員のお客様は、50米ドルの手数料をお支払いいただくと、ご入会日の31日前から6カ月前までにご搭乗いただいたフライトのマイル加算を申請できます。」の箇所のことかと思います。
伊丹⇔トロント間の航空券の種類によって加算率がことなるのですが、例えば、往復で1万マイル以上貯まるということでしたら、50ドル払ってでも加算する価値はあるかもしれません。1万マイルあれば、ANA国内線で例えば羽田⇒千歳、伊丹→福岡などの無料航空券に交換できるからです。(もちろん、国内線の利用をする可能性がある場合かと思いますが。)
逆に50ドル払って、数千マイルしか貯まらない、かつ、今後ユナイテッドのマイルが貯まる可能性がないのであれば、50ドルの価値はないかもしれません。
マイルがいくら貯まるからは、搭乗した航空券をご用意し、マイレージプラスサービスセンターにお問合せをすると教えていただけると思います。