飛行機が遅延する理由(3)

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飛行機が遅延する理由(2)の続きです。

飛行機が遅延した訳ではないのですが、乗り継ぎに間に合わなかったことがあります。

2005年に新婚旅行で、ダラス経由で最初の目的地のオーランドへ向かうときでした。

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想定外に時間のかかったアメリカの入国審査

ダラスには予定到着時間より少し遅れて到着したのですが、問題はアメリカの入国審査でした。2001年に911の事件が起こった後、アメリカでは入国審査が厳しくなり、最新のカメラで顔写真を撮り、指紋を取るようになりました。

この2005年のときは、新しいシステムが導入されて間もなかったので、入国審査する方もされる方も新しいシステムに慣れていなくて、とにかく時間がかかるのです。

全然進まない入国審査の列に並ぶこと1時間以上、やっと自分たちの番が来ました。

両手の指紋を取られ、うまく取れなかったと再び指紋を取られ、ひどく時間がかかった気がします。

やっと入国審査が終わったときには、オーランド行きの便の離陸時間まで30分程しかありませんでした。

しかし、ダラス空港は広いのです。

国内線ターミナルまで移動しなければいけません。

係の人に尋ねると、シャトルバスに乗らないと移動できないと言います。

所定の場所で待っていても、こういうときに限ってなかなかシャトルバスが来ません。

シャトルバルにやっと飛び乗りましたが、他のお客さんの荷物が多くて積み込みにもかなり時間がかかります。

オーランド行きの乗り継ぎに間に合わず

そうこうしてる内に、国内線ターミナルに着いた頃にはとっくに乗るはずだったオーランド行きは離陸してしまっていました。

とにかくあせりました。

だって、オーランドの空港には高校時代の友人が旦那さんと一緒に私達を迎えに来てくれているはず。このときは海外で使える携帯も持っておらず、とにかくどうやって電話しようか。

いや、まずはオーランド行きの次の便に乗れるかどうか確認しないと行けません。

今となってはなかなか英語の上達した夫ですが、当時はこういった交渉が出来る程の英語力が夫にはなかったので、私一人のほうが断然早いと思い、私がカウンターに行って交渉しました。

とりあえず、2時間後の次の便に乗せてくれるというので一安心。さて、次は友人に遅れることを伝えなくては家を出発してしまうかもしれません。

公衆電話を探して、電話をかけようとしてみると、ここはテキサスのダラスです。オーランドに電話してみると、思いのほかコインがあっという間に電話に吸い取られていくのです。

まだUSドルの両替もしていないので、以前訪れたときのクォーターコインを数枚持っているだけでした。繋がった瞬間に、友人にすごい勢いで予定の次の便に乗ることを伝えました。

なぜか怒り出した夫

さて、全部の対応が終わったと思ったら、一緒にいた夫が何やらカンカンに怒っています。

「え?!何に?!」と思いましたが、実は、私が一人で(夫に日本語で説明することなく)大急ぎでいろいろなことの対応をしてしまったことに腹を立てている様子。

「え?!普通は感謝されるところじゃないの?」と思いましたが、夫は何でも一緒にやりたいタイプのようです。

すっかり一人旅に慣れてしまった私が、そもそも、荷造りもテキパキと一人で済ませてしまい、ダラスまでの長時間のフライトをほとんど眠って過ごしてしまい、新婚旅行という気がしなかったというのです。

しまいには、飛行機に乗り遅れてどうしたらいいかと思っているのに、勝手に英語でまくしたて、全ての手続きを済ませて、「あー、良かったね。」と言われたと。英語力が無いにしても、夫は交渉力には(変な)自信があるらしく、俺だって出来たのに、と。

とにかくすごい剣幕で怒ること、怒ること。

いやはや、成田離婚ってこういうこと?!と思いましたよ。

とりあえず、時間もあるので、シアトルズベスト(スタバのようなカフェ)に行きました。コーヒーを飲んでいるうちに、私は涙が出てきました。これから17日間こんな調子で旅行しなくちゃ行けないの?って。

対して、夫はコーヒーにマフィンまで食べています。それから、マフィンを食べ終わり、こう言うではないですか。「いやー、お腹が空きすぎて、むしゃくしゃしちゃったんだよ。ゴメンゴメン。いろいろ手続きしてくれてありがとう。お腹がいっぱいになったら、急に楽しみになってきた!」と。

教訓が出来ました。この人を空腹にさせちゃいけないんだと。お腹が空く前に食べ物を与えようと。

新婚旅行で喧嘩しないためには、とにかく空腹を避けることですね。

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