国境を越える(船路編)

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船で国境を越えた経験や、経験してみたい船の旅について考えてみました。

船で国境を越えるのも、空路とも陸路ともまた違ったワクワク感があります。船に乗っていて、目指す島(国)が見えてくるからだと思います。

私は大型客船のクルーズ旅行は経験がないので、船で国境を越えたのは小さいボートのような船や、数百人程度乗れるフェリーです。覚えている限りでは、シンガポールからインドネシアのバタム島へ行ったとき、フィンランドのヘルシンキからエストニアのタリンへ行ったとき、マカオがまだ返還される前に香港からマカオへ行ったとき、新婚旅行で行ったセントマーチンからイギリス領のアンギラ島へ行ったときの4回だと思います。

この4回の入国審査は飛行機で入国したときと同様といった印象でした。それから、インドネシアのバタム島も、エストニアのタリンも物価が隣国より安いということで買い物のために船に乗っている人が多かった印象があります。帰りの便では買い物した大荷物を持っている人がたくさんいました。

セントマーチンからアンギラ島までは小さな船でたった20分の距離ですが、入国審査も税関検査もしっかりあります。入国カードの滞在の目的の欄に『Honeymoon』という欄があったのが印象的でした。私は実際新婚旅行だったのでこの欄にチェックを入れておいたら、入国管理管の人達に「おめでとう!」と何度も言ってもらい、それだけでこの島の印象が良くなりました。

セントマーチンは車は右側通行でしたが、アンギラ島はイギリス領なので日本と同じ左側通行です。

セントマーチンとアンギラ島というこの小さな界隈で3つの国の国境があるのですから国境好きにはたまらないエリアです。

しかも、この3つの国を面白い方法で行き来することができます。例えば、飛行機でセントマーチンに着くとオランダ領のプリンセスジュリアナ空港に着きます。そこから車などでフランス領のマリゴまで移動して(オランダ側とフランス側はパスポートチェックなどなく自由に行き来できます)、船でアンギラに向かうと、オランダに入国したのに、フランスから出国という不思議なことが簡単に出来ます。また、アンギラからの帰りはオランダ領に着く船に乗れば、フランスから出国したのにオランダに入国となります。

日本から遠いので簡単には行けませんが(ニューヨークやカナダのトロントで乗り換えが必要、帰路は経由地で1泊する必要あり)、今度家族でゆっくり行きたい場所の一つです。

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さて、今度船で越える国境でどこに行きたいかというと、太平洋の島々の大型客船クルーズにも興味はあるのですが、最近ダントツ気になっているのが、大西洋横断です。

イギリスやスペインから大型客船に乗船し、アメリカで下船するか、またはその逆の航路に乗ってみたいです。普通、大型客船クルーズは何か所か停泊しながら周遊する旅が一般的ですが、大西洋横断クルーズでは、多分客船を違うエリア(例えば、北アメリカからヨーロッパ)へ移動させるためという目的があるからなのか、寄港地が少なく、宿泊日数の割にはリーズナブルなのです。

例えば、ロイヤルカリビアン社のスペイン・バルセロナからアメリカのフロリダ・タンパまでの15泊16日クルーズの場合、最も低価格なお部屋だと2人部屋1名あたり780USドル〜となっています。この料金には全ての食事が含まれていることを考えるととってもお安いと思います。少々の問題はバルセロナまでの航空券とフロリダからの航空券をそれぞれ片道で購入しないといけないので、割高になる可能性があることです。

話が飛躍しますが、世界一周航空券を使っての旅行に、船での大西洋横断を組み合わせてみるのも面白いかもしれません。組み合わせによっては予想よりかなり低予算で世界一周ができるのではないでしょうか?
(*スターアライアンスやワンワールドの世界一周航空券は太平洋と大西洋を必ず空路を利用して越えなくては行けないことになっています。従いまして、船で大西洋を横断すると、別途復路の航空券を購入する必要があります。)

世界一周航空券:

スターアライアンス世界一周航空券

ワンワールド世界一周航空券

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