もう一度食べたい世界のあの味

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前回、前々回と、東京で食べたいものを書いていたら、海外旅行中に出会った、もう一度食べたいものが浮かんできました。

10年以上経っても忘れられないあの味、そのお店がどこだったのか、まだあるのかもわからないところばかりだけど、いつか再訪したら必ず訪れてみたい食べ物リストです。

ヘルシンキのデパ地下の鶏肉

まっさきに思い浮かぶのは、フィンランドのヘルシンキにある老舗デパート、ストックマンのデパ地下で出会ったテイクアウトのチキンレッグです。スパイスの効いた味付けで焼かれた、骨付き鶏もも肉なんですが、ジューシーで、ピリ辛で、とにかく美味しくって、滞在中毎日買いに行ったくらいです。

日本の鶏肉はほとんどが狭いケージに閉じ込められて飼育されるていますが、スイスやスウェーデンやフィンランドでは、鶏は平飼いや動き回れるケージ飼いが義務づけられているので、健康的で抗生物質なども不要だそうです。ですから、肉質も引き締まっていて美味しいのでしょうね。

この鶏肉が、私が世界で一番忘れられない味です。1本500円くらいだったかな?

イタリア タオルミーナのボンゴレ・ビアンコ

次に忘れられない味は、イタリアのシチリアの都市、タオルミーナの普通の食堂のようなレストランで食べたアサリのスパゲッティ(ボンゴレ・ビアンコ)です。ニンニクが効いていて、太目のパスタで、シンプルな塩味。本当にシンプルな味なんですが、これが本当に美味しかった。

イタリアだったらパスタは美味しくって当たり前と思っていたのに、ミラノやヴェネチアのレストランでは、ハズレが多くって、茹でておいてあった?というくらいアルデンテとはかけ離れたパスタを食べたりしたので、タオルミーナで食べたこの味は、本当に感動的でした。

確かベッラ島を間近に見下ろす場所にある、小さな小さなレストランです。

フランスのクロワッサン

クロワッサンってこんなに美味しかったの?とビックリしたのがフランスのクロワッサンです。どのお店とかそんな問題でなく、どこで食べてもレベルがとっても高いのです。例え、コンビニのようなお店で買ったクロワッサンだとしても、上質なバターの香りがして、外はパリッと、中はしっとり、いくつでも食べられそうな美味しさです。

パリだけじゃなく、南仏で食べてもやっぱり美味しかったですし、それから、列車の中のワゴン販売のものでさえ、かなり美味しいのです。

確か、ドイツのミュンヘンからパリまでの夜行列車に乗ったとき、フランスの国内に入って最初の駅で積み込んだワゴンの中からクロワッサンを買ったとき、その違いに衝撃を受けました。前夜にドイツで買ったパンとは、確実にレベルの違う美味しさなんです。

最近は日本でも美味しいクロワッサンが食べられるパン屋さんが増えたので、このときほど感動はないかもしれないけど、またフランスに行って、有名なパン屋さんでクロワッサン買って食べてみたいです。

イタリア ヴェネツィア駅の立ち食いピザ

これもイタリアならピザは美味しくって当たり前と思っていたけど、変なお店に入ると、冷凍ピザをチンしたの?っていうようなピザが出て来たりしたことがあったので、そんなに期待していなかったのです。

あるガイドブックに、ヴェネツィア駅の中にある、立ち食いピザが美味しいと書いてあったので、試しに1ピース買ってみたのです。その頃、実はピザはそんなに好きでなかった私。この一切れのピザを食べてから、ピザに対する思いが変わりました!本当に美味しかった。焼きたてを一切れだけってところが、もう少し食べたいなって余韻を残すのでたまらないんです。

まだあるのでしょうか?このお店。

マドリードのバーで食べたスペイン風ポテトサラダ

スペイン風ポテトサラダというのでしょうか。茹でたじゃがいもをにんにくマヨネーズとあえただけのシンプルな味なのですが、このスペインのにんにくマヨネーズがたまらない味なんです。

初めてスペインを訪れたときに、現地に住んでいる友達がタパスを食べられるバーに連れて行ってくれて、この味に出会いました。スペイン料理は、にんにくを使ったものが多くて、素材の味を活かしたシンプルな調理法のものが多いので、すっかりはまってしまいました。

このじゃがいも以外にも、ナバハス(マテ貝)という細長い貝が美味しくって美味しくって。

ところで、マドリードのこういったタパスを食べるバーでは、食べたあとのゴミを床に投げていくらしく、ちょっと驚きました。

チリ・アルゼンチン各地で食べたステーキ

世界一周をしたとき、アメリカに2週間以上滞在したあとに南米に行きました。アメリカの食事がちょっと辛くて(一人旅でリーズナブルに済ませようとすると、ハンバーガーかピザといった食事になりがちなので)、チリの空港で食べた食事が美味しくって感動しました。

チリもアルゼンチンも、空港とか、大衆レストランでの食事って、どーんと大きなステーキに、付け合わせに野菜やポテトといったシンプルな食事が結構安く食べられるからです。牛肉のステーキも、赤身だけどジューシーで、日本で食べる倍くらいの量はペロッといけちゃいます。

アメリカではどうしても加工品の食事が多くなりがちなので、こういう素材のわかるシンプルな料理が本当にありがたかったです。どこで食べてもハズレ無しでした。

ニュージーランド・ホークスベイのワイナリーレストランのスープ

ニュージーランドも忘れられない味がたくさんある国です。

3年前に訪れた、ホークスベイのクラッギーレンジというワイナリー併設のレストランで、最初に食べたスープの一口目が美味しくって!

8月に訪れたので、日本は真夏ですが、ニュージーランドは冬の終わりです。コートを着込むくらいに気温で訪れたこのレストランの夕食で、トマトベースのスープを最初にいただきました。

レストランには暖炉の火が心地よくって、スープはすーっと身体にしみ込む暖かさ。少し酸味があって、長旅の疲れがこれですっかり吹き飛びました。

それから同じレストランで食べたラムラックも美味しかったし、テイスティング的な感じで、普通のワイングラスの半分くらいの量でワインを頼めるので色々な種類を頼めるのもワイナリーレストランの良いところ。

雰囲気も良くって、私の世界のお気に入りレストランのベスト3に入ると思います。

ニュージーランド・オークランドにあるカフェ・マヌカの朝食

このカフェよりもっとお洒落で、上質な味のところもたくさんあるとは思います。だけど、なんだか普段使い的な雰囲気とか、全体的な空気から、ここの朝食が本当に美味しかったんです。

オークランドのデポンポートにあるカフェ・マヌカは子供にも優しい地元民に愛されるお店のようです。ここで食べたエッグベネディクトや、ベーコンやソーセージの普通の朝食をまた食べに行きたいな。

ニュージーランド・ホークスベイのワイナリーのオリーブオイル

ワイナリーで購入したオリーブオイルなんですが、未だにこれを越える美味しさのオリーブオイルに出会えてません。

ホークスベイのヘイスティングスという街にある、小さなワイナリー、SALVARE ESTATEというお洒落なワイナリーを訪れました。ワインはスパイシーな味のものとか、ロゼワインとか、少し個性的なものが多かったのですが、ここのオリーブオイルがまるでジュースといった感じでビックリ!こんなオリーブオイルがあったのか、と思いました。2本ほど購入して日本に持って帰ってきました。

その後、日本でオリーブオイル専門店だとか、いろいろオリーブオイルを買いまくり、これに似た味を探したのですが、全然このオリーブオイルにはほど遠いんです。

またこのオリーブオイルを買いに行かなくては。

やっぱり、次の旅行は再びニュージーランドですね。

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