3年前の2012年4月に、私たち夫婦＆子供2人（7ヶ月と年中4歳）＆夫の両親（70代）の6人で、ニュージーランドのオークランド経由でタヒチに行ったときの旅行記です。
タヒチ出発するまでの計画段階
航空券はユナイテッド航空マイレージプラスの特典航空券で5人分発券しました。航空券の発券のことについては、以前の「マイレージプラスの特典航空券（1）25000マイルでタヒチ」に詳しく書いています。
なぜタヒチ？
さて、 なぜこんな小さな子供と70代の両親を連れてはるばるタヒチまで行ったのか、なぜハワイやグアムじゃないの？と聞かれそうですが、理由はいくつかあるんです。
まず、タヒチという場所に思い入れがあったから。私は世界一周のときにタヒチにも行きたかったのですが、物価が高いことや、リゾートに1人で行くのはどうかと思い、タヒチには寄らないことにしました。漠然と、タヒチは新婚旅行で行きたいなと思っていました。
そんなふうに思っていた20代のある日、今の夫と初めて会ったとき、新婚旅行で行きたい場所はどこか？という話になりました。
夫は新婚旅行はタヒチに行きたいと言いました。
私は「旅行」という価値観がとっても重要だと思っていたので、「へぇ〜、気が合うかもと思いました。」
ちなみに、どうでもいいことなんですが、それ以外にもPCを立ち上げたときにまず最初にチェックするサイトはどこか？というのも、「CNNのこぼれ話」ということで一致しました。（海外のどうでもいいような、でもちょっと笑ってしまうようなニュースを扱ってるサイトです。）
で、結局その人と結婚し、新婚旅行に行くことにしたのですが、なぜかタヒチには行かなかったのです。なぜタヒチじゃなかったのか、今となっては理由が思い出せません。
ですが、私の中ではタヒチに行きたいという思いが悶々としていて、マイレージプラスの特典旅行でタヒチに行けると知ったとき、絶対行くしかないと思いました。フィジーでもニューカレドニアでもクック諸島でもパラオでもなく、タヒチだ！と
それから、夫の両親を孫と一緒に旅行に連れて行ってあげたいとも思っていました。義父はそのとき75歳でした。スキーの大会に出たり、歳のわりに元気と近所でも有名ではありますが、遠出するなら70代まででしょう。旅行を決めたときは下の子が生まれて私も育児休暇中だったので仕事の休みも気にしなくていい。以前は、毎日遅くまで働く私の代わりに、上の子の面倒を見てくれていた夫の両親に、そういった一世一代の思い出をプレゼントしたい、そう思っていました。
夫の両親は仕事も含めていろいろな国に行っていたようです。タヒチやニュージーランドは行ったことがないとのことで、暖かいところに行けると聞いてとっても喜んでくれました。
子連れ旅行の不安
子供は当時7ヶ月と4歳11ヶ月です。そんな小さな子供を長距離フライトで遠い海外に連れて行かなくても、という意見もあるかと思います。
下の子は確かに旅行のことは何もわからないと思います。上の子は、飛行機が好きで、外国のこともかなり分かっていて、常々、外国に行ってみたいと言っていました。旅行が決まったことを伝えたときの喜びようはすごかったです。その後は、タヒチやニュージーランドのことをテレビで見ると、食い入るように見ていたものです。
それから、上の子は、驚くほどじっとしているのが平気な子供で、ちょっとしたおもちゃや、本やテレビがあれば飛行機でもレストランでも、「え？いたの？」と言われるくらい静かにしている子でした。（これは今でも同じなのですが、その代わり、じっとし過ぎで、お腹が空かないらしく、食事を食べさせるのに苦労しました。）
下の子も、1歳までは本当に大人しく、抱っこさえしていればずっとニコニコしていて、そしていつの間にか眠っているという感じでした。（3歳の今はミニ怪獣のようですが。）
海外は初めてだけど、国内旅行は北海道や宮崎など何度も行ってます。飛行機に乗っている間もいろんな対策をしていたので、いつも静かに乗っていました。
とりあえず、子供２人に対して大人は4人いますし、全てを子供のペースにあわせて余裕を持って行動して、フライト中のことは考えに考え、出来る限りの対策はしていこうということにしました。
タヒチのどこに行く？
タヒチといっても、いろいろな島があります。国際線で到着するのはタヒチ島ですが、新婚旅行先として有名なボラボラ島やランギロア島へはタヒチ島からさらに国内線に乗り換えなくてはいけません。
今回はユナイテッド航空のマイレージプラスの特典旅行です。ニュージーランド航空で成田からオークランドまで11時間、オークランドで乗り換えてタヒチのパペーテ（タヒチ島）まで4時間のフライトです。
パペーテに到着するのは午後5時なので、その日のうちに他の島までのフライトに乗り換えるのは難しそうです。タヒチ島で前泊すると、目的地での滞在が3泊になり、なんだか慌ただしいです。それに、そもそもボラボラやランギロアといった新婚旅行＆カップルの聖地に、子連れで3世代の大所帯で滞在するのも気が引けます。
これ以上乗り物の乗り継ぎを増やしたくないので、タヒチ島のリゾートホテルに泊まろうかと考えたのですが、夫がゴニョゴニョ言い出しました。タヒチ島の口コミやホテルの写真を見まくって、タヒチ島には白い砂浜がない、と言い出したのです。
タヒチ島は火山島なのでビーチは黒砂なんだそうです。夫は旅行に関してはそんなにこだわりはないのですが、ビーチは白くないと嫌だと、なぜかこだわるのです。わざわざタヒチまで行って、ビーチが黒いなんて嫌だ、と。白いビーチだから、南国に来たなって気分に浸れるんだと。
まあ確かに一理あるかもしれません。それで、調べてみると、タヒチ島は思ったより都会だとわかりました。人口は17万人もいるのです。想像しているタヒチとはちょっと違うような気がします。
いろいろ調べた結果、モーレア島が候補に急上昇しました。
タヒチ島のすぐ隣に位置し、フェリーで約1時間で行けます。フェリーの時刻表を見ると、その日のうちに乗り換えてモーレア島に到着できそうです。
それに、モーレア島は素朴な島で、タヒチ島から地元の人が休日を過ごしに来るような場所だそうです。
私が旅行先に選ぶ基準は、出来るだけ現地の人が過ごしている姿が見られることです。リゾートも好きですが、リゾートの中で完結する場所だと、地元の人が行くお店やレストランに行かないので、なかなか地元の人の姿が分からないのです。
子供にも、出来るだけ自分と違う世界の人がいて、生活の仕方も違うということを感じて欲しいと思っています。そういうのって、すごく大事だと思っています。成長する過程で嫌なことがあっても、いろいろな世界を知っていると対処方法も違ってくると思います。それから、いじめの問題もあります。子供のいじめは、みんなと違うという理由で発生することが多いと思うのですが、世界にはいろんな人がいると知っていれば、少なくともいじめる側にはならないのではないかと考えています。
というわけで、モーレア島は私たちの3世代旅行にピッタリな気がしました。
モーレア島に決定してから知ったのですが、もう一つこの島に行きたくなる理由がありました。
1958年に公開された伝説の「南太平洋」という映画で、バリハイという有名な歌があるのですが、そのバリハイは山のことで、モーレア島のモウアロア山がモデルなんだそうです。
とっても古い映画で私は知らなかったのですが、私の両親世代なら誰でも知ってる、それは有名な映画だそうです。
このことを夫の母に伝えると、とても喜んでいました。ついでにバリハイの歌を歌ってくれました。（きっと親世代の青春なんでしょうね）
滞在するホテルは？
さて、滞在する場所が決まりましたが、 ホテルはどうしましょう。普通のホテルだと6人なので3部屋必要です。ですが、子供は私が一緒じゃないと嫌がりますし、乳児もいるので出来ればキッチンと洗濯乾燥機付きのコンドミニアムのようなところが良いです。
調べてみると、モーレア島に、ヴィラタイプの「レジェンズ・リゾート・モーレア（Legends Resort Moorea)」（公式サイト）というリゾートホテルを見つけました。
山の上にヴィラが点在する形で配置されていて、2ベッドルームまたは3ベッドルームのタイプがあります。それぞれのヴィラには、キッチン、ランドリールーム、屋外専用ジャグジーが付いています。
ビーチまでは少し遠いのですが、専用のプライベートアイランドまでバスと船で送迎してくれるのです。
プールは絶景のインフィニティプールで、口コミも良かったのでここに即決しました。
そもそも小さい子供がいるので、水上コテージに泊まるつもりもなかったので、私たちにとってはこのホテルは最高でした。
さて、泊まるところも予約し、後は全員健康に気をつけて、出発するのみです。
次の「子連れタヒチ旅行記（2）出発からタヒチ到着まで」に続きます。
