大学4年生の卒業旅行1人旅の際に、オーストラリアのパースでスキューバダイビングのライセンス(PADIのオープンウォーター)を取得しました。
と〜っても楽しくて、と〜っても辛い4日間でした。
パースでのスキューバダイビングのライセンスを取得
料金は?
当時、ライセンスの受講料は破格の195ドルでした。日本人インストラクターです。
当時は1ドル80円程度だったので、16,000円以下という低価格でした。
私は帰りの飛行機に乗るのが最後のダイビングの翌朝だったので、追加料金50ドルでコースを半日短縮してもらいました。
*ダイビングの後は減圧症予防のため、飛行機搭乗まで12~18時間、できれば24時間あけたほうがいいと言われています。
料金は安いけど、とても親切・丁寧で安全対策も十分されていると思いました。
なぜパースでダイビングライセンスを取ろうと思ったのか・・・
卒業旅行一人旅でニュージーランド縦断、シドニー滞在を経て、大学2年・3年と続けて遊びに来たパースにやってきました。
大学3年生のときにホームステイした家族のところに、1週間滞在させてもらうことにしていたのです。
といっても、することがないのも退屈なので、料金も破格だし、ダイビングのライセンスを取ってみようと軽く思ったわけです。
このとき、ファンダイビングなどのダイビング経験はゼロです。
ダイビング自体にはとても憧れがあって、綺麗な海でいつか大好きなナポレオンフィッシュに遭ってみたいな〜と。
同じ時期の受講者はとっても多くて20人以上いたと思います。
ほとんどがワーキングホリデーでオーストラリアにやってきている若者です。
ワーホリ以外の受講者は私とあと2人くらいだったと思います。
1人はお姉さんがワーホリでパースに来ているという高校生(1人でオーストラリアにやってきたらしい)、あと1人も友達がワーホリでパースに来ていると言っていた大学生だったと思います。
4日間の講習は、実地講習が半日と教室で学科講習が半日といった組み合わせの毎日。
初めて機材を身につけたときはその重さに驚いて、「こんなに重いものを背負う体力が続かない・・・」と海に入る前に挫折しそうになりました。が、一旦海に入ると当たり前だけど、浮力が働くので重さは感じないし、逆に身体が沈まなくて、沈めなくて泣けてきました。
海に潜ろうとしてもぷか〜んと浮いてしまうんですよ。
肺の中の空気量を調節しないといけないんです。水泳をやっていた人は苦労せずできてました。私はそれができなくて、せっかく沈んでも思いっきり空気を吸ってしまって、浮上。ぷかーんと海面まで浮かんでしまうんです。
それをインストラクターの人が何度も引っ張ってくれて沈めてくれます。
それが最初の、海の中の思い出です。
初めてのダイビングで釣り人に釣られた私
人生初めてのダイビングで、私は希少な経験をしたんですよ!
なんと、釣り人に、釣られそうになったんです!!
意味がわかりませんよね?そうですよね、説明しますね。
初めて機材をつけて潜ることになり、まずは船からではなく、海岸からエントリーすることになりました。
砂浜を歩いてどんどん海の中に入り、すっかり潜ったところ、桟橋の下を泳いで沖の方に移動することになりました。
グループの後方にいた私なのですが、桟橋の真下あたりで、いくら泳いでも進まない状況に。
フィンを付けているから、泳ぐのは簡単なんです。スイスイ簡単に進むはずなのに、何かにひっかかっていて進まないんです。
プチパニックの私が近くにいた人に助けを求めました。グループの最後尾にいたインストラクターがすぐに気がついてくれました。
海の中で使えるホワイトボードにインストラクターはペンで何かを書いて見せてくれます。
「釣り針が、ウェットスーツに刺さっているよ!」と。急いで釣り針を取ってくれました。
それはビックリです。なんと、私は桟橋の上で釣りをしている人に釣られてしまったんです。
釣り人はきっと、大物が引っかかったと力一杯に引いていたんでしょう。
まさか人間を釣ろうとしているとは思いも寄らず。
あとで陸にあがって助けてくれたインストラクターのお姉さんがいうには、「10年以上、あの場所に週に1度は潜っているけど、釣られた人は初めてだよ〜」と。
釣り人が滅多にいない桟橋なんですよ。
ちなみに、その直後、私は海の中で2ドルコインを拾いました。
釣られた代償でしょうか??(2ドルじゃ安い?)
これも稀なことだと思いますよ。
釣りをする方、桟橋の下は注意ですよ。人間が泳いでいるかもしれません。
人生初めてのバディはブルネイ出身の方
2度ほどグループで潜ったあと、最後のダイビングはバディ(相棒)とペアで潜る練習でした。
私は日本語コースでのレッスンを受けていたのですが、飛行機の関係で短縮レッスンを申し込んだため、英語クラスの人とペアを組むことになりました。
ちなみに、インストラクターは日本人です。
このときのバディは、ブルネイ出身のお姉さんで、イギリスの大学に通っていると言っていました。人生で初めて出会ったブルネイ人でした。
何度かダイビングをして感じたのは、普段、陸上では前後左右の動きしかしないんですが、海の中に入ると、そこに上下の動きも加わってくるんです!
何を言ってるかというと、ちょっと気を抜くと息の加減で浮かび上がったり、沈みすぎたりするので、同じ深さを保って泳ぐのが結構難しかった。
ダイビングで難しいと思ったのが、この息の調整ですね。
少しずつ息をしないといけないんですね。水泳している人にとっては当たり前なのかな?
オープンウォーターライセンス取得で一番辛かったのは・・・
ライセンスを取るには一応泳げないといけません。
レッスン終盤で、泳ぎのテストがありました。
どんな泳ぎ方でもいいから、どんなに時間がかかってもいいから、200メートル泳がないと行けないんです。足がついたらやり直しです。
泳げる人にとってはあっという間に終わるテストです。
私も最初の50メートルは余裕で泳ぎました。が、普段全く運動をしていない私にとって、残りの150メートルがこんなに辛いとは。。
頑張って泳いでるのに少ししか進んでないんです。プールの中でまた釣り人に釣られてるんじゃないかと思いましたよ。
20人のうち、私のようにに苦労していた人が3人くらいいました。が、なんとか全員200メートルの泳ぎのテストにパスしました。
たまに受からなくて、何度もやり直し、特訓される人がいるそうです。
海外でスキューバダイビングのライセンスを取るメリット
海外でライセンスを取るメリットを考えてみました。
費用は日本より安い場合も多いかもしれませんが、そもそも渡航費と滞在費がかかるのでトータルで安いわけはないんですよね。
ただ、海外旅行のついでに取るのなら、費用も安く抑えられるし、何より日本より綺麗な海、好きな海で練習ができるのはメリットです。
実は私、ライセンスを取ったあとは一度もダイビングしたことがないんです。
(機材を買う余裕もなかったし、スノーケルと素潜りで十分楽しいと思ってしまって。)
こういう人は結構多いと思うのですが、せっかくだから、ライセンスを取って忘れていない内に何度か潜ってみるべきですよね。
いつか潜ってみたい海でライセンスを取ると、すぐに潜ってみたいポイントでダイビングができるのもメリットです。
あとは、特別なことをしたっていう達成感が一番のメリットですかね〜。
海外でスキューバダイビングのライセンスを取得できる場所のおすすめ
メジャーなところだと、グアム・サイパンですね。近くて、旅費も安くて、海もそこそこ綺麗。日本語でライセンスが取れるダイビングショップも多いと思います。
オーストラリアならケアンズ、アジアならセブ島や、タイの島、バリ島も日本語コースがあると思います。
ダイバー憧れの世界のダイビングスポットなら、
- パラオ
- エジプトの紅海
- バハマ
- カリブ海ケイマン諸島
- メキシコ バハカルフォルニア
- ガラパゴス諸島
- タヒチ ランギロア島
あたりも一度行ってみたいです。
ただ、世界各地でダイビングをしている友人によると、沖縄の離島が一番綺麗で好き、とのことでした。