国境を越える(陸路編1)

スポンサーリンク

飛行機以外の手段で国境を越えるのが大好きです。

特に陸路で国境を越えるときにはワクワクします。

日本は島国なので、陸地に国境があるということがイメージできないからだと思います。さらに私は北海道出身なので、県境でも越えるときは新鮮な気持ちになります。

海外旅行中に、何度か陸路で国境を越えることがありましたが、一口に国境といっても千差万別でその度に興味深い思いをしました。

ヨーロッパでは簡単に陸路で国境を越えることができます。列車で移動していると国境を越えたと気づかないことすらあります。

あれは確かチューリッヒからミュンヘンへ移動していた列車の中のことです。私はスイス・フランス・イタリア・ドイツ4カ国を周遊できるユーレイルパスを買いその列車に乗車していました。

車掌さんが切符の確認に来た際、私のレイルパスを見てドイツ語でベラベラ何か言っています。英語が全く話せない様子の車掌さんが、私がドイツ語を全く理解していない様子を察して、ある紙切れを1枚見せてくれました。その紙にはいろいろな国の言語で同じことが書かれているようでした。

「あなたは今オーストリア内を通過しています。あなたの持っているユーレイルパスではオーストリアを通過する際に乗車料金を払う必要があります。」

と書かれていました。

え?!とただビックリしました。私はスイスからドイツに移動しようとしていたのに、知らない内にオーストリアにも入っていたなんて!と。とりあえずオーストリア国内区間の乗車運賃1000円程度を払って特に問題はなかったのですが、国境を超えるということが簡単すぎることに驚きました。

またある日、スイスに住む友人が買い物に行くというので車に乗せてもらったときのことです。

車で30分程度ドライブした場所に何やら検問所のようなものがありました。友人が私にパスポート出してというので、なぜかと尋ねるとドイツに行くからだといいます。ドイツのほうが多少物価が安いので国境を越えて買い物に行くらしいのです。検問所ではただパスポートを見せるだけで簡単に通してくれたのですが、私は車で国境を越えるのが初めてだったので、せっかくだからパスポートにスタンプを押してくれないか頼んでみました。国境係員の人は、「そんなに面白いことなの?」って不思議そうな顔をしてましたが、快くスタンプを押してくれました。

そのときのスタンプがこれです。車マークが付いています。

写真 2

カナダのナイアガラの滝からは歩いてアメリカ側に渡ることができました。カナダからアメリカに行くための入国審査は、飛行機でアメリカに入国するのと同じくらい厳重でした。一緒にいた友人はパスポートにホッチキス止めしてあるはずの入国カードが付いてなかったためにアメリカに入国できませんでした。

新婚旅行では、カリブ海にあるセントマーチンという島へ行きました。セントマーチンは車で一周しても1時間程度の小さな島ですが、南側がオランダ領、北側がフランス領という不思議な島なのです。(ちなみに、オランダとフランスの領土が陸続きで接しているのは世界でここだけだそうです。)

新婚旅行でどこに行こうか思案していたときにセントマーチンのことを知り、すぐにここだ!ここに行こう!と思いました。こんな小さな島で二つの国に分かれているなんてどうなっているのだろう?国境はどうなっているの?島民はどうやって生活しているの?と好奇心が募るばかりです。

実際に行ってみると、フランス側とオランダ側では雰囲気が異なる面白い島でした。肝心の国境はというと、これが有って無いようなものなのです。検問所のようなものは全く無く、道路の脇にまるで県境や市境のようなこっちからフランス側、こっちからオランダ側と書いてある簡単な標識があるだけです。普通に走っていると見落としてしまうくらいです。

個人的な主観なのですが、フランス側とオランダ側で雰囲気がどのように違ったかというと、

  • オランダ側にはファーストフードのチェーン店が立ち並んでいてアメリカとそう変わらない雰囲気。
  • フランス側のスーパーに行くとチーズの種類がものすごく豊富。とにかくパンとチーズが美味しい。
  • フランス側にはまるでフランスさながらの雰囲気のレストランが多数ある。(実際、アメリカからセレブがプライベートジェットで食事のためだけに来ることでも有名)

またこのセントマーチンという島は、飛行機マニアにも有名な島なのです。プリンセスジュリアナ空港ではビーチ上空を大型飛行機が地面すれすれで着陸することで有名です。私もその様子を見に行きました。空港隣のビーチにあるカフェには、飛行機の離発着スケジュールが書かれた看板までありました。

国境好きだけでなく、飛行機好きの方の心も満たしてくれるセントマーチンでした。

国境を越える(陸路2)へ続きます

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です