子連れタヒチ旅行記(1)出発までの計画段階のこと
子連れタヒチ旅行記(2)出発からホテル到着まで
子連れタヒチ旅行記(3)モーレア島滞在前半
の続きです。
今回は、モーレア島滞在の後半部分です。
ホテル外のレストランでディナー
2日目の夕食はホテルの外のレストランに行こうということになりました。午後のドライブで数軒目星を付けてあったので、とりあえず行ってみることに。
滞在しているホテル(レジェンズ・リゾート・モーレア)から車で数分の場所にいくつかレストランがあります。
そのうちの1軒に車を止めてメニューを見てみると、魚のグリルやステーキといったわかりやすいメニューが並んでいるのでここにしようと中に入ってみました。店内は可愛らしい内装です。
お客さんの入りは半分程度。他のお客さんは欧米の方が多く、フランス語を話している人が多かったです。
タヒチでは、当たり前なんですが、フランス語とタヒチ語が公用語です。 若い人はフランス語しか話せない人も多いそうです。それから、移住者が多いので、移住者は出身国の言語とフランス語を話すため、どちらかというとフランス語が多いのかなという印象です。
ホテルでは、フロントスタッフは英語もOKでしたが、レストランのスタッフはフランス語オンリーの人も多かったです。「水をもらえますか?」程度の英語も通じない人が多かったです。
さて、このディナーに訪れた可愛いレストラン(名前がどうしてもわからない)では、それぞれ普通に魚のグリルやチキンソテーや牛肉のステーキなどを食べました。値段は、ホテルのレストランよりは少し安かったですが、それでも結構高いなという印象です。息子は大人のものを取り分けて食べたので特に別料理は頼んでいないのですが、4つのメインと大皿サラダとパンで13,000円くらいだったと思います。(当時1ユーロが120円の時代)
味は普通に美味しかったですが、ホテルのレストラン程ではなかったです。
モーレア3日目
ル・プチ・ヴィラージュでの買い物
モーレア3日目の朝は、なんと!雨が降っていました。晴れていたら家族全員でプライベートアイランドに再チャレンジの予定だったのですが、雨で、少し気温も低いので諦めるしかありません。
少し雨が収まってきたので、昨日のドライブで見つけたお土産屋さんエリア(ル・プチ・ヴィラージュ Le Petit Village)に行ってみることにしました。
小さなお土産屋さんやギャラリー、黒真珠屋さん、パレオ店などお店の数は10軒くらいあると思います。
そんなに対したものはないだろうと思っていたんですが、見てみるといろいろ欲しいものがあるんです。
まず、私はタヒチで絶対買いたかったものがありました。タヒチの神像のティキという置物で、はっきり言って、普通の人がお土産屋さんで見ても、こういうのって誰が買うんだろうな〜と思うようなものです。
どうしてそれが欲しかったかというと、以前イースター島に行ったときに、本物のモアイ像と同じ石を使って作られた(と言われた)ミニモアイ像を買ったのです。これをずっと大事に飾ってあるのですが、その隣に是非タヒチのティキを並べてあげたかったのです。
(ちょっと怖いですが、魔除けには良さそうです)
それから、花をモチーフにしたアクセサリーや、ヤモリをモチーフにしたペンダントを買いました。パレオ店にはかなりの数のパレオがあり、真剣に見ているとかなり時間がかかりそうです。ざっと見て、黒地に花模様のものを自分用に、お手頃価格のものをいくつかお土産に買いました。
パレオはものすごい種類の巻き方があり、店員さんはいとも簡単に5〜6種類の巻き方を教えてくれました。ところが、自分でやってみると以外と難しい。
綿素材のパレオは、夏に子供が眠ってしまったときに冷房避けに掛けてあげるのにとっても重宝します。何よりコンパクトだし。
モーレア島にも、アーティストが芸術的な模様を染めて作っているパレオの工房もいくつかあるので、時間があれば行ってみたかったです。
パレオ以外にも、(見た目は相当田舎のお店の)ブティックも一歩足を入れると、さすがフランス、素敵な物がいろいろありました。夫の母はかなり迷って麻のストールを2枚買っていました。
黒真珠はタヒチの名産ですが、さすがに高くて簡単に手はでません。それに、こんな街はずれのお店なのに日本人スタッフがいるのもなんだか逆に気になります。(考え過ぎ?)今回はほとんど日本人には出会っていませんが、それだけ日本人観光客が多いんだなと思いました。
(考えたらGW前直前なので、日本人は少ない時期ですよね)
とにかく泳ぎまくる息子とおじいちゃん
息子と夫の父は女性陣の買い物にしびれを切らし、近くのホテルのビーチに泳ぎに行ってしまいました。
そして、昼過ぎにホテルに戻ってからも、息子と夫の父はすぐにホテルのプールに泳ぎに行きます。時間があれば2人でプールに通っているんです。他のお客さんがあまりいないので独占できるし、絶景だとたいそう気に入った様子です。
夫の父は、イクジイの先駆けのような人で、水泳の教育も相当熱心なので、このモーレアでも、ホテルのプールで息子に猛特訓している様子。普段、貸し切りなんてなかなかないですしね。
息子は腕にヘルパー(浮き)をつけてはいますが、背の届かない場所までがんばって泳いでいます。
私も娘が昼寝している間に一度だけ、ホテルのプールで泳ぐことができました。が、タヒチで泳いだのはこの一度だけで、結局タヒチまで来て海で泳ぐことができませんでした。。(でも、いいんです。ここまで来れただけで。また来ますから。)
インターコンチネンタルのカフェ
夕食の後、インターコンチネンタルホテルにちょっとお茶を飲みに行ってみました。
モーレアには4つの大型リゾートがあるんですが、インターコンチネンタルホテルはそのうちの一つで、私たちが滞在しているレジェンズ・リゾート・モーレアのすぐ近くにあります。
本当は、このホテルのドルフィン・スイムというイルカと一緒に泳ぐアクティビティに来てみたかったのですが、後半の天気がイマイチでチャンスを逃してしまいました。
せっかくなので、モーレア島の普通の大型リゾートはどんな感じなのか見てみたかったのです。
インターコンチネンタルホテルのラウンジカフェは、半屋外的な造りで、テラス席もたくさんあって、とっても気持ちの良い空間でした。コーヒーや紅茶の値段も結構お手頃価格だったと思います。
それから、カフェのスタッフの方達が、いかにも地元のおばちゃんたちという感じの人達で、とっても笑顔が良くて、陽気で、楽しいのです。
帰ろうとしたときに、ちょうどスコールが降ってしまったのですが、そのおばちゃんたちがインターコンチネンタルホテルのロゴが入った傘を2本貸してくれました。
「返しにこなくたっていいのよ。そのうちレジェンズ・リゾートの人がきっと持ってきてくれるから。」って、いかにも南国の人らしいゆるーい感じの素敵な対応なんです。
すっかりこのおばちゃんたちに癒されました。
モーレア島最終日
チェックアウトまで
4泊したモーレアともこの日でお別れです。この日は長い1日になります。深夜1:20のフライトでタヒチからオークランドまで行くのですから。
ホテルは無料でレイトチェックアウトさせてくれたので、3時まで部屋に居られます。昼ご飯を部屋で食べて冷蔵庫整理です。余ったものは捨てなくてはいけないので。
たった4泊だったけど、すっかり愛着が湧いたこの部屋が、とっても名残惜しいです。
それからホテルの滞在客がとても少なかったので、スタッフの方達ともすっかり仲良くなりました。特にフロントの女性の方が、子供達をとても可愛がってくれました。モーレアの地元の人はみんなせかせかしてなくて、笑顔が良くって、陽気で、最高でした。
南国の良さは、天候だけでなく、人間性もありますよね。
タヒチ島へ移動するためにフェリー乗り場へ
さて、ホテルを3時にタクシーで出発し、フェリーターミナルへ移動します。
タヒチからモーレアに来たときとは打って変わって、フェリー乗り場はものすごい混雑しています。
どう並んでいいのかと思っていると、ちょうど、やや渋滞気味の車の列から、私たちに向かって「プップー!」とクラクションを鳴らす車がありました。
見てみると、レジェンズ・リゾートのフロントの女性です。私服だし、家族全員で車に乗っているので最初誰だか分からなかったのですが、「そこに並んでいたら良いのよ〜」と教えてくれました。
ホテルで会っているときと全然違って、完全に地元の人という感じです。最後にここで会えて良かったなと思いました。
フェリーに預けるための荷物置き場も、本当にそこに置けば積んでくれるのか不安な感じです。とっても大きくて汚いコンテナに無造作に置いているので。
モーレア島に来るときは乗客が少なかったので、気にならなかったのですが、乗り込む人が多い帰りの便は、いろいろと気を使って結構疲れました。やはり子連れ旅は人混みを避けるのがポイントですね。
美味しかったココナッツジュース
そうそう、フェリーを待っている間に、フェリー乗り場の隣のフルーツスタンドで、ココナッツの実のジュースを飲みました。これがとっても美味しくって、今でもあの味が懐かしいです。
息子も、最近よく売っているパックのココナッツジュースを飲んでみては、「タヒチの本物のココナッツジュースとは全然味が違うね」と言っています。
いざ、タヒチ島へ
さて、タヒチ行きのフェリーはちょうど夕方だったので、夕日が綺麗に見えました。それから、来たときは真っ暗だったので見えなかったのですが、タヒチ島がずっと見えるんです。こんなに近かったんだなと思いました。
タヒチ島のインターコンチネンタルホテルへ
タヒチ島に到着すると、すぐにタクシーに乗り込みます。
オークランドに向かうフライトは深夜1:20発なので、空港に行くのは夜10時くらいで十分です。それまでタヒチ島のインターコンチネンタルホテルでゆっくり夕食を食べるのです。
なぜインターコンチネンタルホテルかと言うと、パペーテ・タヒチ空港に一番近い大型ホテルだからです。パペーテ・タヒチ国際空港はレストランもなさそうだったので、5時間過ごすのは難しそうです。子供もいることだし、大型ホテルで夕食をゆっくり食べて過ごすのが無難だろうと考えました。
フェリーターミナルからインターコンチネンタルホテルまでは、タクシーで15分程でした。高速道路のような入り組んだ道路を通ったり、モーレアから来ると、「都会に来たな〜」と感じます。
このタクシーの運転手さんはよく喋る人で、タヒチの観光業について熱く語っていました。最近、観光業を学べる専門学校が出来て若者はそこで英語を始めいろいろなことが学べるから、これからタヒチはもっと良くなる等々。
インターコンチネンタルホテルの夕食
インターコンチネンタルホテルでは、予約はしていないけど、レストランでディナーを食べたいと伝えると、快くたくさんのスーツケースを預かってくれました。
タヒチ島のインターコンチネンタルホテルは、廊下は半屋外になっていて、プールは砂底になっているとても素敵なホテルでした。今度タヒチに来たら、モーレアのレジェンズ・リゾートにも泊まりたいですが、タヒチ島のこういった大型リゾートにも2泊くらいして、タヒチ島のゴーギャン美術館やギャラリーにも行きたいなと思いました。
さて、夕食は、かなりアメリカンなお味でしたが美味しかったです。綺麗なプールの景色を眺めながら、ゆっくりすることが出来ました。
夕食のあと、少し時間があったので、ロビーの近くのソファエリアに移動しました。とっても広くて静かでこのホテルに来て良かったなと思いました。ちょっとしたお土産店もあるので、買い物をしたりしていると(値段はホテル価格でしたが)、あっと言う間に空港に移動する時間に。
さよならタヒチ
タクシーでパペーテ・タヒチ空港に移動し、チェックインしようとすると、またまた、成田と同じ問題が。
娘の航空券について、登録上問題あるというのです。結局ここでも30分以上待ちましたが、なんとか搭乗券をもらうことができました。
ところで、この空港チェックインカウンター付近には椅子が全くないので、待つのが結構大変でした。息子用に乗れるスーツケースを持っていて本当に良かったと思いました。
タヒチの空港は、その他の施設と比較すると、出国審査後の免税店エリアはなかなか充実していました。
香水売り場や、お酒など、かなりの品揃えです。結構ここでお土産は揃いそうです。
フライトは深夜1:20なので、出国審査を終えて既に11時近かったと思います。子供達は大きなベンチですっかり眠ってしまいました。娘は抱っこ紐で私が、息子は夫が抱きかかえ、荷物は夫の父に持ってもらって機内へ搭乗しました。このときは、大人がたくさんいて本当に助かったなと思いました。
それから、こういう深夜のフライトは、子連れは避けたいところですが、特典航空券ですからしょうがなかったのです。ですが、実際は予想よりは辛くなかった気がします。子供は眠ってしまうので、起きてるよりは楽だというのもありますね。
さて、飛行機マニアの息子は、目が覚めたらニュージーランドに着いていたので、ぷんぷん怒っていました。タヒチからの離陸のとき、起きて見ていたかったのに、タヒチにさよならしたかったのに、と。
次回はオークランド到着とオークランド観光編です。